【H×H】君臨者の暇つぶし。#４

156 かくれんぼ？旅団と？ ページ38

*




「さて皆様ようこそいらっしゃいましたーー！！それでは早速条件競売を始めさせていただきます！！」

リングに現れたのは何だか見たことのない面白いメイクをした人間。

「今回の競売条件はァ、かくれんぼ！！でございます！！」

「かくれんぼ？」

……フェイタンの拷問から逃げ回るときのあれか。なかなか過酷な、……過酷だな！？(色々思い出した)


「それでは皆様、お手元の写真をごらん下さい！！そこに写った7名の男女が今回の標的でございます！！」

黒い服の女の人に貰った紙、そこに見たのは見覚えた顔。

「……あ」

「おい、このコ確か」

「うん！腕相撲に来てた人だ！！あと……」

ゴンたちが俺を見る。……参ったな。

「友達だな、俺の」

さて、どうしたものか。

「落札条件は標的を捕獲し我々に引き渡すこと！！そうすれば標的1名につき20億ジェニーの小切手と交換させていただきます！！」

小切手……お金か？お金も落札、ということになるのだろうか？

うーん、と色々考えながらエントリーして、外に出る。

大金に浮足だった他の人間たちを見つつ、歩き出す。

「うーん」

「生死問わずって……」

「まるっきり賞金首探しだよな、これ。始めの予定じゃリングを使ってお気楽なバトルか何かやるつもりだったんだぜ」

キルの言う通りだと思う。それに、恐らく旅団は仕事を成功させたということも。俺が何かするわけでもないが、彼らはしっかりお宝を盗み出したんだろう。あ、だから落札するものは金なのか。

「……マフィアから物を盗もうとするなんて、そんなことをする奴はひとつしかない」

キルアは聡いな。すごいが、今は俺が困る。

「幻影旅団、だな」

俺が言うと、キルアたちがこちらを見た。

「本当に友達なのか？」

「ああ」

旅団はクラピカにーークラピカの友達であるゴンたちーーにとって敵という存在。だから、接触は避けたかったんだけど。

「どうしてあんな奴らと」

「俺は俺だ。人間なら誰でも面白いし、社会的な評価は気にしないよ」

だから、と続ける。

「……殺す、とか、戦うとかは嫌だな」

「リヒト……」

俺にとってはどっちも楽しい友達だから、そんなことができるはずがないからな。

「俺は何も言わない。面白いことはするし危なければ助けるけど、そういうのは任せる」

「うん……」

ゴンは何か言いたそうだが、俺の考えは変わらない。俺は俺。旅団は旅団。ゴンたちはゴンたち。な？

157 クラピカ？……何故？→←155 もう一回？うでずも……う……？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す