137 幻影旅団？初対面…さんにんめよにんめ ページ19
*
「何だ、気付いてなかったのか」
「ああ。びっくりした」
クロロが差し出してくれた缶ジュースを一気飲みして落ち着いた。
「ゾルディック家に行った時、本で読んだんだ。幻影旅団のこと」
「本で読んだはいいけど、ゾルディック家？」
いつのまにかシャルナークも近くにいた。
「この前少しな。……そうか、幻影旅団か」
……となると、この状況ではまずいのだろうか。オレが殺されることは無いから自分への危険を心配しているわけじゃない。
気になるのはクラピカのことだ。
クラピカの同胞を皆殺しにしたのは、幻影旅団だったはず。それと俺が仲良くしていれば、クラピカは怒るだろうか？
「怖くなったのか？」
「いや、全然。先にも言った通り、俺はお前たちがどんな人間であろうと声はかけているし仲良くする」
……ああ、それなら悩む必要は無いのか。俺は俺だ。幻影旅団と仲良くするも自由。
「見境ないのね」
「差別はしない」
ふぅと息をついて指を鳴らす。いつもの少年姿じゃないと、なんとなく落ち着かなくなってしまったな。
一息ついたところで、何か気配を感じた。
「む？」
「……お、また1人。あれ、2人か」
シャルナークが笑う。
入り口に現れた人影はでかい。……いや、でかい。でかすぎるぞ。
「よォ、久しぶりだな！面白いのって何だ！？」
「どうも」
その隣には華奢に見える女が1人。その対比も相まって、男の方がますますでかく見える。
「ん！？見慣れねぇ奴がいるな、新団員か？」
「誰死んだの？」
「誰も死んでない。これが面白いやつだ」
クロロが立ち上がり、何故か俺を抱き上げる。何故だ。何がしたいんだ。
「この小せぇのがか？弱そうだな」
「むしろ世界最強だがな」
「そうなのか！？なら早速……」
「すぐ手を出そうとするな、ウボォーギン。オレまでふき飛ばす気か？」
どうやら男の方はウボォーギンというらしい。そして俺を抱っこした意味もなんとなくわかった。ウボォーギン、今俺のこと殴ろうとしたから。
「団長、遂にショタに走ったの？」
「シズク」
「ふーん」
「シズク。おい、違うからな」
「しょた？とは何だ」
「リヒトは知らなくていい」
「何故だ。教えろ」
「うーんとね、小さい男の子が好きってこと」
「シズク。変なことを教えるな」
「クロロ、そうなのか？」
「オレはそれもいいと思うぜ団長！」
「違うと言ってるだろうが」
あ、シャルナークとフィンクスがツボに入った。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藤原 黎明 - 藍季さん» 藍季さん、優しい言葉をありがとうございます…！はい、無理せず色々のんびりやっていこうと思います！続編も出せましたので、是非に！楽しんでいただけたら嬉しいです(o^^o) (2020年3月2日 12時) (
レス) id: ed76ed8c0c (このIDを非表示/違反報告)
藍季(プロフ) - お身体はもう大丈夫ですか…？無理をせず、健康第一で更新頑張ってくださいね。ずっと応援しています！ (2020年3月2日 12時) (レス) id: 183bdc47fe (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 神織さん» 神織さん、コメントありがとうございます！お褒め頂いて嬉しくも、更新ナメクジで申し訳ないです(泣) たまに思い出したときにでも覗いて楽しんでくれたら幸いです！ (2020年3月1日 23時) (レス) id: ed76ed8c0c (このIDを非表示/違反報告)
神織 - めっちゃ面白いです！ 何で名作って更新停止されてるの多いんだろ(ﾎﾞｿｯ (2020年2月9日 10時) (レス) id: a6841af2ef (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 樹-KI-さん» ありがとうございます！すみません、最近誤字りまくってます汗 これからも頑張ります〜！ (2020年1月7日 13時) (レス) id: 2fc4486bb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2019年6月7日 23時
