９１ えーと……？足して引いて割って？ ページ10
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ヒソカ「この中から１つ好きな数字を選んで、頭に思い浮かべて♥思い浮かべたら、その数に4を足して、さらに倍にする♥そこから6を引き、2で割ったあと最初に思った数を引くと、いくつになる？」
ばら撒いたトランプの数字から1枚。……キングは数字なのか？13？
「4足して倍？……6を、……2？……え？」
キルア「ばーか」
「……」
難しい。色々一気に言われると困る。
と、ヒソカがニヤッと笑って右腕の傷口に手を突っ込む。取り出したカードは、A−−つまり1。
ヒソカ「その答え−−1だろ？」
痛くないのか？と、いうより、あんなことをしたら戻せなくなるぞ。
「……え！？この答えは全て1なのか！？」
何だそれは。すごいな。悪魔の手品と言われるのも頷ける。
ヒソカ「記念にあげる♦」
……ん？
「あ、くれた」
キルア「は？飛んできたのかよここまで……」
ヒソカはカストロにも1枚投げていたが、俺にも1枚くれた。ハートのAだ。……大事にしよう。
カストロはトランプをはたき落とし、再び猛然とヒソカに襲いかかる。
しかし、ヒソカは無防備に腕を差し出した。
ヒソカ「さっきから言ってるだろ？あげるって♥」
また、ヒソカの腕が飛ぶ。……が、
「なるほど、な」
ヒソカの念−−よく伸び縮みして、どんなものにもくっつく。応用性も高く、またヒソカにぴったりな能力だ。
ヒソカ「もし本体で攻撃してきたらカウンターくれてやろうと思ったのに……右で♥」
戻ってきた右腕。これは能力によって天井に付けられていたもので、傷ひとつ無いのは、『覆い隠され』ているから。能力は２つあるということ。
ヒソカ「予知しよう。君は踊り狂って死ぬ♥」
−−その後は、ヒソカの予知通りだった。
トランプと共に、カストロはふらふらと踊る。真っ赤な血がボタボタと垂れるのが、嫌に目についた。
踊り狂い、カストロは死んだ。
「……？」
何だ、この気配。まるで視られている、ような。
キルア「どうした？」
「いや、勘違い……だと思う」
濃厚な死の臭気のせいか、とまた歩き出す。
会場から出ると、血の匂いが雑踏の中に紛れて消えた。俺はそっと息を吐く。死体から離れると、何故か少し安心した。
キルア「さて、オレたちも部屋に戻るか」
「俺はヒソカのところに行ってくる。あの腕がどうなったのか気になるから」
キルア「治せるんだろ、あいつ」
「いや……一応だ。ゴンと戦うなら、万全の状態にしてもらわないと」
腕の無い宿敵なんて、ゴンだって嫌だろう。
……半分は好奇心だがな。
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勿忘草 - 実況さんに返事をする夢主さんが面白いwww (2020年6月14日 18時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - マーシャさん» ふふふ（≧∇≦） 続編をお楽しみに！応援ありがとうございます！ (2019年6月2日 6時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ - 黒髪の青年はクロロですねわかります！ 続編頑張ってください！ (2019年6月1日 17時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - キラさん» キラさんありがとうございます！！こっからも頑張りまーす！！ (2019年5月19日 1時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - やっぱりいつ読んでも面白いですー！！これからも楽しみにしてます！！ (2019年5月17日 22時) (レス) id: b207c7ff5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月29日 23時
