119 やりたいこと？よーし ページ46
*
「2人はオレといて楽しい？」
ゴンの言葉に、一瞬きょとんとしてから頷く。勿論だ。ゴンといて楽しくなかったことなんてない。少し喧嘩もしたけれど、それもきっといいことだった。
「じゃあ、これからも一緒にいよう！一緒に色んな所へ行って色んなものを見ようよ」
一緒に。
「オレは親父を、キルアはやりたいことを探して、リヒトはたくさんのことを知る旅！」
……なるほど、そうか。
「きっと楽しいよ！！」
それでも、いいんだ。俺は俺だ。俺はやりたいことを、知りたいことを追いかけて楽しんでいればそれでいい。
ゴンとキルアと一緒に。
「そだな。悪くないな」
「うん。それがいい」
「よし！やりたいことが見つかるまで、お前の親父探しに付き合ってやるか」
ゴンが嬉しそうに笑っている。……そんな顔に、何だか救われる気がする。俺も思わず笑顔になる。
体を伸ばしていたキルアが、ん？と声を上げた。
「そういや、ゴンのお袋さんって何してんの？」
「おふくろさん？」
「母親ってこと」
色んな呼び方があるのか。人間の言葉は相変わらず難しいな。
「親父のこと以上に聞きづらいんだよね。母親のことって」
「そうなのか？」
「ミトさんが親代わりでオレを育ててくれたわけだから、そーゆーこと聞くのって悪い気がしてさ」
ほう、そういうものなのか。俺は親も家族も無いから、少し不思議な気がする。
「親父は生きてるってわかった時、なんとなく母親は本当に死んでんだろーなって勝手に納得しちゃってさ」
「ひでー話だな、そりゃ」
「悲し……い？」
「ううん。ていうか、オレの母親はずっと、ミトさんだから」
他にいないんだ、とゴンは星空を仰いだ。ここは天空闘技場とは違って明かりが少ないから、星が綺麗に見える。
「だから聞くこともないし」
「……ミトさん、すごいんだな。料理おいしいし」
「オレもミトさんみてーな母親が良かったなァ」
「最高だよ。ちょっと口うるさいけど」
笑いながら、少し後ろを見る。
「……だってさ、良かったな。ミトさん」
茂みの影に隠れて立つ人影。きっとミトさんだ。
俺は、ゴンも最高の息子だと思うよ。
「リヒト？」
「いや」
ーーさて、2人と一緒に旅をするということが決まったところだが。
*
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勿忘草 - 実況さんに返事をする夢主さんが面白いwww (2020年6月14日 18時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - マーシャさん» ふふふ（≧∇≦） 続編をお楽しみに！応援ありがとうございます！ (2019年6月2日 6時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ - 黒髪の青年はクロロですねわかります！ 続編頑張ってください！ (2019年6月1日 17時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - キラさん» キラさんありがとうございます！！こっからも頑張りまーす！！ (2019年5月19日 1時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - やっぱりいつ読んでも面白いですー！！これからも楽しみにしてます！！ (2019年5月17日 22時) (レス) id: b207c7ff5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月29日 23時
