９２ 女？……邪魔した？ ページ11
*
【女性side】
「前から思ってたけど、今日でハッキリしたよ」
今日は、本当に呆れた。
「あんた、バカでしょ」
こいつの戦い方や変態気質は知ってる。強い奴に興奮する所や、わざと無茶な戦い方をしたり、敵を生かしたり。意味不明な行動ばかり取るこいつは、やはりバカだ。
「わざわざこんな無茶な戦い方してさ、あれって何？パフォーマンスのつもり？」
別に、無茶な戦い方をするなと言ってるわけじゃない。アタシはこいつが嫌いだし、ぶっちゃけ、死んだって構わない。
「ま、アタシは儲かるからいいんだけど」
そう、儲けが少し減るくらいの、そんなくらいの存在。……一応、仲間ではあるから頼まれれば来るけど、やっぱりきっちり金は取る。
まぁそんなことはとにかく、仕事はちゃんとする。
「『念糸縫合』」
血管、筋肉、神経、骨−−その場所や繋がり方は、見ればわかる。後は繋げるだけだ。
ヒソカ「うーん、見事だ♥」
あいっかわらず、気持ち悪い喋り方。褒めてくれてんのに、褒められてる気がしないよ。
「いいから、次。右腕−−」
と言いかけた時、ドアが開く音がした。
顔をのぞかせたのは、灰色のパーカーを着た少年だった。深く被ったフードから、黒い瞳が興味深そうな色を含んで、アタシを見ている。
ヒソカ「やぁ、どうしたの？」
少年はきょとんとアタシを見ていたが、声をかけてきたヒソカに向けて首を傾げた。
少年「誰だ？」
言いながら、フードを跳ね除ける。赤色がかった黒髪が、少し跳ねたままなのが見えた。
ヒソカ「ボクの友達♥」
「友達になった覚え無いんだけど？仕事仲間、くらいにしてくれない？」
ヒソカ「♣」
で、この子何。……念能力者、らしいけど。
少年「俺はリヒトだ。はじめまして」
「……はじめまして」
少年「名前は？」
「マチ」
礼儀はあるようで、アタシに手を差し伸べてくる。特に念を使う様子も無いので、アタシもその手を取った。
リヒト「マチ、か。よろしく」
それまでポーカーフェイスだったのに、急に子供らしく、にぱっと嬉しそうに笑う。
……何か、あざとい。
*
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勿忘草 - 実況さんに返事をする夢主さんが面白いwww (2020年6月14日 18時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - マーシャさん» ふふふ（≧∇≦） 続編をお楽しみに！応援ありがとうございます！ (2019年6月2日 6時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ - 黒髪の青年はクロロですねわかります！ 続編頑張ってください！ (2019年6月1日 17時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - キラさん» キラさんありがとうございます！！こっからも頑張りまーす！！ (2019年5月19日 1時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - やっぱりいつ読んでも面白いですー！！これからも楽しみにしてます！！ (2019年5月17日 22時) (レス) id: b207c7ff5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月29日 23時
