３９ 俺？ちょっとね ページ41
*
レオリオ「これで5人全員、最終試験まで辿り着いたな」
キルア「ああ。おっさんはもうダメかと思ってたけど」
第4次試験を突破した受験者は、飛行船で次なる最終試験の会場へと向かっていた。
試験中、ただ1人で行動していたキルアもレオリオと合流していた。
レオリオ「おっさんじゃねえ！レオリオだよ、レオリオ！！」
キルア「わーかったわーかった」
キルアはまだレオリオの名前を覚えていないらしく、レオリオは目を剥いて叫ぶ。それを軽くいなしたキルアはちらりと部屋の隅を見た。
キルア「リヒトー、まだ？」
そこにいたのはーーというより、あるのは真っ黒なローブで身を包んだ何か。
ローブの袖が上に伸ばされ、まだ、と言うようにふわふわと揺れる。キルアは首をすくめると、部屋のテーブルに置いてあったチョコレートを口に放り込んだ。
キルア「ったく、いつまでかかるんだよ」
レオリオ「……オレがもっとしっかりしてれば良かったんだ。そうしたら、リヒトが無理しなくてもよかったのに」
レオリオがうなだれた。リヒトはレオリオから蛇の毒を譲り受けたために、しばらくはこの状態でいるしかないという。レオリオは助けてくれたことに感謝していたが、同時に後悔も感じていた。
見た目や言動とは裏腹に、素直で仲間意識が高い彼にとって、責任を感じるのは当然のことだろう。
キルア「何があったかしんねーけどさ、別にリヒトはなんとも思ってないと思うぜ。むしろそういうのも楽しんでるんだろ」
レオリオ「そうかもしんねぇけどよ……何も出来ない自分がムカつくんだよ」
拳を握りしめているレオリオを見て、キルアがやれやれとため息をついた。
ーーバチン
2人『！？』
部屋がいきなり暗闇に覆われ、2人は驚いて立ち上がった。
レオリオ「停電……？」
と、レオリオが呟いた次の瞬間、先程リヒトがいた場所のあたりに、青い火がいくつか浮かび上がる。
青く照らされた中から、白く煙のような何かが現れた。
キルア「なっ！？」
レオリオ「お、おい、これってよぉ……まさか」
青い火の玉、不気味な白い煙。
レオリオ「幽霊！？」
ひぃっとレオリオが声を上げる。ふわ、ふわと漂うそれから、何やら呟く声が2人の耳に届く。
ーー……レ、ハ…ウジンダ
キルア「はぁ？」
幽霊が少したじろいだ。
幽霊？「ワレワレハウチュウジンダ」
今度ははっきり聞こえたその声ーーその正体に気がつき、2人はぶっと噴き出した。
キルア「それを言うなら、おばけだぞーとかじゃねえの？リヒト！」
ぱっ、と明かりが戻った。
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藤原 黎明 - 刺空さん» 泣かないで刺空さん！！この後どうなるかは……続編をお楽しみに！それから、ツイッターでも話してくれてありがとう！楽しませてもらってます！笑笑 (2018年8月4日 23時) (
レス) id: ae872f1ade (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - ネフェルティティさん» 続編突入します！！ので！！主人公君どうなったか……どうなるのか！楽しみにしててくださいね！！泣かないでーー！！ (2018年8月4日 23時) (レス) id: ae872f1ade (このIDを非表示/違反報告)
刺空(プロフ) - リヒッリッリッリヒト君んんんんん？！え？君臨者？え？生き返るよな？そうじゃないと終わるぞ？リヒト君？返事して？泣くよ？泣いちゃうよ？この後どうなるの？！ (2018年8月4日 0時) (レス) id: b1426f83ec (このIDを非表示/違反報告)
ネフェルティティ(プロフ) - え、え、え、え？？ 主人公……え？死んで……え……涙が…… (2018年8月3日 22時) (レス) id: 7981efbc68 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - あれっ、目の前が、歪んで……はっ、涙だっ←謎 いやぁこちらこそありがとうございますっ！！ゆーじさんのことも応援してます！！ (2018年7月23日 10時) (レス) id: 799100763e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年4月5日 15時
