３５ 洞窟？……ヘビ？ ページ37
*
ゴンがポンズの持つ薬品の匂いを探し、そして着いたところは、小さな洞窟だった。
レオリオ「もちろんオレが行く。3人はここで待っててくれ」
そう言ってレオリオが洞窟に近づき、入り口を確認する。
レオリオ「中まで行ってみる。オレがいいって言うまで、中には入るなよ」
クラピカ「30分だ。30分経って連絡が無かったら、我々も入るぞ」
レオリオ「ダメだ！その時はお前らだけでスタート地点へ戻れ！」
クラピカ「一度同盟を組んだ者を見捨てるわけにはいかない」
……こういうところが、人間は面白い。
このような状況では、自身の利益と安全を最優先するのが野にある獣だ。だが、人間は違う。
時に人は、自分の命をも投げうち、誇りや他の人間を守ろうとする。
『自分の命が最優先』というものは、全生命体共通の本能だと思っていた。
確かに人間の中にも、野にある獣と同じように命や安全を優先する者は多いだろう。
だが、この3人ーー俺の目の前にいる人間たちは、明らかな前者だ。
ゴン「オレたちが勝手に残ってるんだ。それなら文句はないだろ？」
面白いーーと思う俺の中には同時に、何か別の感情が現れている。
何故だ？わからない。
この感情の名前を、俺は知らない。
だからーー
「……？」
クラピカ「リヒト、どうした？」
「……いる、いくつも、たくさん、小さいやつ……、小さな、生命体……」
これは、
「レオリオ！」
直後、レオリオの声が洞窟から響いた。
ーーヘビだ！！来るな！！
動いたのは俺が1番早かった。2人が後ろを走っているのを感じながら、洞窟に入る。
そこで見たのは倒れているレオリオと、壁に寄りかかっている1人の人間。そして、死人。
ゴン「レオリオ！」
レオリオの周りには、ナイフで切られて苦しんでいるヘビが転がっていた。
「……お前か？」
レオリオに駆け寄った2人と違い、俺は壁に寄りかかった人間ーーポンズを見た。
「お前が、やったのか？」
続けて口を開こうとしてーーやめた。
ポンズ「っ、は、ぁっ！はぁっ！」
ポンズが苦しそうに息をつく。先程の俺のせいだ。俺が、怒りを思い切りポンズに向けたせい。
……ダメだな、俺。
「……ごめん。違うな、お前じゃない」
俺も少しずつ、人間に感化され始めている。嫌なわけではないが、それは危険かもしれない。
俺が人間でいるのは、今この瞬間だけ。
俺は人間になれないことを、忘れてはいけない。
少し、落ち着かないといけないな。
*
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藤原 黎明 - 刺空さん» 泣かないで刺空さん！！この後どうなるかは……続編をお楽しみに！それから、ツイッターでも話してくれてありがとう！楽しませてもらってます！笑笑 (2018年8月4日 23時) (
レス) id: ae872f1ade (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - ネフェルティティさん» 続編突入します！！ので！！主人公君どうなったか……どうなるのか！楽しみにしててくださいね！！泣かないでーー！！ (2018年8月4日 23時) (レス) id: ae872f1ade (このIDを非表示/違反報告)
刺空(プロフ) - リヒッリッリッリヒト君んんんんん？！え？君臨者？え？生き返るよな？そうじゃないと終わるぞ？リヒト君？返事して？泣くよ？泣いちゃうよ？この後どうなるの？！ (2018年8月4日 0時) (レス) id: b1426f83ec (このIDを非表示/違反報告)
ネフェルティティ(プロフ) - え、え、え、え？？ 主人公……え？死んで……え……涙が…… (2018年8月3日 22時) (レス) id: 7981efbc68 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - あれっ、目の前が、歪んで……はっ、涙だっ←謎 いやぁこちらこそありがとうございますっ！！ゆーじさんのことも応援してます！！ (2018年7月23日 10時) (レス) id: 799100763e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年4月5日 15時
