３２ えっ？いたよ ページ34
*
ぴくんっ
「む」
俺が何かを感じ取ったのは日が昇る一歩手前の頃。
いびきをかいて寝ているレオリオの隣から起き上がり、ぶるっと頭を振るって髪についた葉を払った。
クラピカ「……リヒト？どうした」
クラピカが俺が起き上がったのに気が付いて目を覚ます。
「ターゲットの気配がした。行ってくるから、2人は少し待っていてくれ」
クラピカ「待て、それなら手助けをーー」
「俺1人の方が面白い。心配するな」
ターゲットはこの先……少し、走るか。
もう人間の動きにもかなり慣れて、初めよりずっと早く走れるようになった。
木の根や石につまづいて転ぶこともなく、俺は191番ーーターゲットの目の前に辿り着いた。
？「む！？」
「はじめまして、俺はリヒトだ。お前は、ボドロといったか」
ボドロ「……」
む、いきなり現れたのが悪かったか？すぐに臨戦態勢を取られてしまった。
「驚かせてしまったようだな。すまない」
ボドロ「……挨拶などしている場合か？お前のターゲットはこの私なのだろう」
まぁ、たしかにそうだが、それは……いや、その通りか。
「確かにボドロが俺のターゲットだ。お前のプレートが欲しい」
ボドロ「それはできんな。そして、子供と戦うこともしたくない」
戦うことはしたくない？……ふむ、好都合だな。
「それはよかった。俺も人間とは戦いたくない」
ボドロ「は？」
「だがそれではプレート争奪はどうしようもないな……何か良い案はないか？」
人間は、他人と自分を比べその優劣を勝ち負けで判断することが非常に多い。これはゴンとキルアと遊んでいるうちに理解したが。
「そうだ」
ゴンとキルアとやった遊びで、勝ち負けを決めればいいのか。
「枕投げ」
ボドロ「枕がないぞ」
「テレビ」
ボドロ「それも無いぞ」
「真剣衰弱」
ボドロ「トランプが無い」
「釣り」
ボドロ「……釣竿がないだろう」
「七並べ」
ボドロ「トランプが無いと先程も言った」
ダメだった。
「むぅ……ならばどうしたらいいんだ？」
ボドロ「聞かれても知るか」
まいったな、まさかこんなことになるとは。なかなかこういうのも難しいものだな。
うーん、と考え込んでいると。
ドドドドドドッ！！
「……？」
ボドロ「あ」
身体のいたるところに痛みが走る。ボドロが目を見開いて倒れた。その身体には、何かがたくさん刺さっている。俺の身体にも同じく。
？「あー、うるさい。君くらいの力があるなら、さっさと殺せばいいのに」
*
３３ 針？ギタラクル……イルミ？→←３１ 獲物？見つからない
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藤原 黎明 - 刺空さん» 泣かないで刺空さん！！この後どうなるかは……続編をお楽しみに！それから、ツイッターでも話してくれてありがとう！楽しませてもらってます！笑笑 (2018年8月4日 23時) (
レス) id: ae872f1ade (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - ネフェルティティさん» 続編突入します！！ので！！主人公君どうなったか……どうなるのか！楽しみにしててくださいね！！泣かないでーー！！ (2018年8月4日 23時) (レス) id: ae872f1ade (このIDを非表示/違反報告)
刺空(プロフ) - リヒッリッリッリヒト君んんんんん？！え？君臨者？え？生き返るよな？そうじゃないと終わるぞ？リヒト君？返事して？泣くよ？泣いちゃうよ？この後どうなるの？！ (2018年8月4日 0時) (レス) id: b1426f83ec (このIDを非表示/違反報告)
ネフェルティティ(プロフ) - え、え、え、え？？ 主人公……え？死んで……え……涙が…… (2018年8月3日 22時) (レス) id: 7981efbc68 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - あれっ、目の前が、歪んで……はっ、涙だっ←謎 いやぁこちらこそありがとうございますっ！！ゆーじさんのことも応援してます！！ (2018年7月23日 10時) (レス) id: 799100763e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年4月5日 15時
