肆拾壱振目 ページ45
貴方「あ、光忠。箸を一膳くれないか？」
燭台切「はーい。足りなかった？ごめんね」
料理と食器を長い長い机に並べ
昼餉の支度を進めるのはいわゆる【おだて組】である。
鶴丸「…」
貴方「どうした鶴丸？」
鶴丸「A、もう一度”燭台切”を呼んでみてくれ」
燭台切「え、僕？」
俺が光忠の名前を呼んだその瞬間、
「はいストップ！」と鶴丸が叫んだ。
鶴丸「なんで光忠は銘の方で呼んでるのに、俺は号の方なんだ！」
貴方「だってほら…〈みつただ〉の方が短いだろう？
銘の方で呼んで欲しいのか？」
燭台切だとかっこつかないしね！と光忠が付け加える。
鶴丸「ああ！」
貴方「何故だ？」
鶴丸が理由を答えるのを少し躊躇っていると、
光忠、大倶利伽羅、薬研、宗三が何かに気付いたとでもいうような様子で長谷部を連れて部屋を出ていった。
先程からみんなしてどうしたんだ…
鶴丸「苗字より名前で呼び合った方が親しい感じがするだろ？」
貴方「確かにそうか…
して、俺が君を”名前”で呼んでもいいのか？」
次の瞬間、鶴丸に腕を押さえつけられる形で押し倒された。
＊＊＊
鶴丸side
Aを押し倒した。
鶴丸「……好きな奴には、”名前”で呼んでほしいものなんだよ…！
もちろん、恋愛対象としてだからな」
Aの顔が赤くなっていく。
やっぱり今まで気付いてなかったのか
俺は結構頑張ったんだが！
あー、俺の顔も真っ赤だろうな…
鶴丸「そうだ！
だから銘の方で…呼んでくれるか」
貴方「二人きりの時だけなら…」
鶴丸「本当か！」
貴方「本当だぞ？国永」
照れ笑いを浮かべるA。
俺もあまりの嬉しさに喜びを隠せない。
貴方「そう言えば」
鶴丸「ん？」
貴方「前から思っていたが、国永は綺麗な目をしているなぁ。
琥珀みたいだ」
鶴丸「君はまたそういう事をさらっと…！」
いつもなら俺も洒落た返事をできたのかもしれないが、状況が状況だ。
その点Aはやっぱり一枚上手だな…
まぁ本人は何も考えてないかもしれないが。
その時、襖が開いた。
一期「…」
童子切「…どうしたの、一期？
誰がいる？」
一期「童子切殿。今日の夕餉は焼き鳥ですよ」
童子切「俺、タレ派…」
一期「でも肉は少ないですな」
童子切…一期より先に襖を開けてくれれば…！
Aは「焼き鳥かー」とか呑気に呟いてるし！
俺がこの後一期にたっぷり怒られたことは、言うまでもないだろう。
それから夕餉に本当に焼き鳥が出た時は驚いたぜ…
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サミ(プロフ) - 新しいさにわ、いい人なんですけど…十六夜くんと刀剣達の絡みが読みたくてきてるので、もうすこし影薄くしてほしいです。 (2016年8月20日 1時) (
レス) id: 6fe0904d32 (このIDを非表示/違反報告)
つるもちぃ(・ω・)ノうさ(プロフ) - 是非、十六夜 君を描かせてください！((もう書いてしまった(( (2016年3月20日 20時) (レス) id: 8ec2ed0298 (このIDを非表示/違反報告)
熊葛(プロフ) - コメントありがとうございます！コメ返は続編でさせていただきますね(^-^) (2016年3月19日 20時) (レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)
未来華月(プロフ) - 一兄に、｢頑張って守って！私の周りにも、私の保護対象下（←）にいる人が２,３人います。お互いに頑張りましょう！」というエールを送ります！ (2016年1月17日 15時) (レス) id: bdb1f6db73 (このIDを非表示/違反報告)
熊葛(プロフ) - 檗(ばく)さん» 本当ですか！そう言って頂けると私も嬉しいです^ ^更新頑張りますね！ (2016年1月17日 7時) (レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)
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