15.次の日…1 ページ40
目を覚ますと、まず左頬がヒリヒリして顔を顰めた。
『いたぁ…』
身体を起こし、ベットから降りる。見慣れない寝室だけど、ここがどこなのかはよく分かっている。
静かに扉を開けてリビングに入ると、だるまさんがソファーで縮こまって寝ていた。耳を覚ますとすー、と寝息が聞こえる。
洗面所を借りて改めて身体を見る。身体のところどころに貼られた湿布、隠しきれない痛々しい傷跡を見て、盛大に萎えた。
考えれば考えるほど、自分の愚かな行動に反省する。ぽっぽにも「はやめに警察いきな」と言われていた。会わないようにしろって、もう連絡取るなって。
本当にネットに写真が回ったらどうしよう。わたしは過去に顔出ししているし、Jeanneの存在を知っている人がその写真を見れば気付くかもしれない。
てかあいつまじで…まじで最低。昨日は襲われた恐怖とか、痛みとか、傷が残ったらどうしようとか、そういう不安で押しつぶされそうになっていたけど。一夜明けた今日になると、少し落ち着いてきて、怒りが上回ってきた。
これも全部、だるまさんのおかげだ。
洗面所を出て、部屋に飾られた時計を見ると朝の8時すぎ。管理会社がくるのは9時だと聞いたので、まだ時間はある。
だ「寝れた？」
ソファーのそばに座ってぼーっと部屋を眺めていたら、ふと声をかけられる。みると、だるまさんが目を擦りながらこちらを心配そうに見ていた。起こしちゃったかな。
『うん、寝れたよ。ソファーで寝かしちゃってごめんね』
だ「ん、ええよ。いま何時？」
『8時半』
だ「もうすぐ鍵開くやん」
だるまさんはふぁー、とあくびをしながら、洗面所に顔を洗いにいった。すると、洗面所のほうから、あ！と声が聞こえる。
だ「そういえば、きなこからdiscoで連絡きててさ」
『……あ、やっべ』
だ「昨日ゲームする約束してたん？なんかジャンヌと連絡とれないから代わりにゲームしねぇー？ってきてたで。あいつ俺を代わりに使おうとしててちょっとムカつくわ」
『約束してたぁー…めちゃめちゃ忘れてたわ』
だ「鍵開いたらPCはつけれるやろし、連絡とっときや」
『うん。てか…ぽっぽにもいわなきゃ、昨日のこと』
わたしがそういうと、だるまさんがは？とちょっと不機嫌そうに返事をしてきた。
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宇蘭(プロフ) - HRNさん» HRNさん ありがとうございます♪励みになります！更新頑張りますので、もう少々お待ちください♪ (2023年3月14日 19時) (
レス) id: ed273fce11 (このIDを非表示/違反報告)
HRN - 本当に共感できる内容で素敵な小説でした❣続き楽しみにしてます！ (2023年3月13日 19時) (レス) id: 0ac97815cb (このIDを非表示/違反報告)
宇蘭(プロフ) - ﾏﾖﾈｰｽﾞさん» ﾏﾖﾈｰｽﾞさん！こちらこそありがとうございます！！わたしも書きながらキュンキュンしました。wがんばります！！ (2023年2月11日 2時) (レス) id: ed273fce11 (このIDを非表示/違反報告)
ﾏﾖﾈｰｽﾞ(プロフ) - とても好みの小説でめっちゃキュンキュンしました…！素敵な小説をありがとうございます！これからも楽しみにしてます！！ (2023年2月9日 23時) (レス) @page49 id: 7e7652eaca (このIDを非表示/違反報告)
宇蘭(プロフ) - 金成さん» ご指摘ありがとうございます。すぐに修正しました。 (2023年2月8日 15時) (レス) id: ed273fce11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇蘭 | 作成日時：2023年2月7日 1時
