【鬼滅の刃】鬼殺隊を赦せぬ者達【最強】

五十七話《天羽家と産屋敷家の因縁》 ページ19

『天羽家』とは…。

鬼の始祖である鬼舞辻無惨が現れた数十年後に現れた一族である。


天羽家一族には不思議な力が宿っており、

それは鬼をも滅する力であった。

その為、陽の力として崇められていた。


しかし、鬼からすれば忌々しき物であるのも事実。

そこで鬼は姑息な手段を使った。


天羽家の力は『陽の力』等ではなく、

『鬼の力』として噂を立てた。


其処に食い付いたのが産屋敷一族であった。

鬼の血鬼術を凌駕するその力を恐れていた産屋敷家は、

してはいけない事を行ってしまった。

それは、


『力を使う毎に、寿命を削る』


という呪であった。

かなり複雑な呪であった為、天羽家の長ですら、

解呪は不可能であった。


しかし、緩める事は困難ではなかった。

最初は『一、二度使えば致命打』

だった呪を、数百回まで猶予を引き延ばした。


しかし、その呪は、天羽家の力が強ければ強いほど、

緩めることが困難を極めた。

その為、天羽家は一つの伝承を書き換えた。


代々、陽の力と讃えられている力は、

『太陽に近い色』程、『強い力を持つ』と言われていた。

逆に、『月に近い色』程、『力が弱い』とされている。


だから、呪を弱めるために、力が強くなる『太陽に近い色』をした子供より、

呪が弱まる『月に近い色』をした子供が、

縁起が良い、という風にし、

親は、子供がお腹にいる頃に陽の力を弱める

術式を使うのである。

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