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45. 3日目-6 ページ45

「噂通りかわいいね〜Aちゃん」
「むかーしちょっと遊んだことあるけど覚えてないかな〜」
「お前らAちゃんがビビってるだろ!すまんAちゃん、こいつら酔っぱらいで」
「は、はは……大丈夫です……」

見ていた動画では姿は出てこなかったが、声で誰が誰なのかわかる。
ソファに座るきっくんさんとFBさん。アームレストに腰掛けるえおえおさん。
私はその三人の前で、床に正座してた。

どういう反応をすればいいのかわからない。
さっきまで画面で見ていた人達が、目の前で酔っぱらいのうざ絡みしている。
お酒を飲んでいないらしいえおえおさんは、何度も止めたんだけど……とぶつぶつ言っていた。

台所からあろまが水を入れたコップを3つ持ってきたので、邪魔にならないよう慌てて立ち上がり脇に避ける。

「おらてめーらこれ飲んだら帰れよクソが」
「え〜〜あろまつめたぁ〜〜い」
「お前があんなにAちゃんのこと自慢するから見に来てやったんだろーー!」
「自慢してねぇし来んな!!」

あろまはどういうふうに、私のことを話したんだろう。
聞きたい、知りたい、そう思ってきっくんのほうを見たが、口を開く前にあろまに遮られる。

「Aお前もう部屋行って寝てろ」
「部屋行ってろですって〜」
「まあ〜えっちですこと〜〜〜」
「死ね!!えおえお寝るな!!こいつら連れて帰れ!!!」

あろまが振り回されてる。
私の前では常に余裕しゃくしゃくのあろまが、動画で見たのとはまた違う焦り方をしている。

もっと見たい。
知らないあろまがもっと見たい。

「あろま、私もうちょっとお話したい」
「駄目ださっさとベッド行け」

即答。
取り付く島もない。

きっくんは大げさなポーズで口を隠して驚いている。

「ベッドって……!あろままさか……!」
「何想像してるのか大体わかるけど違うからな!!」

しっしっと追い払われる形で私は仕方なくリビングを後にし、寝室に入ったところであろまにドアを閉められた。

仕方ない、動画でも見てよう。
ああ、でもサインちょっと欲しかったな、なんて……

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せとか(プロフ) - 碧鳴さん» 碧鳴さん前作に引き続き今作も読んでいただきありがとうございます。前作に増して特殊設定ですが楽しんでいただけると幸いです。 (2020年7月10日 13時) (レス) id: 05c1f5cb14 (このIDを非表示/違反報告)
碧鳴(プロフ) - 新作…!!続き楽しみにしております (2020年7月10日 10時) (レス) id: e2ccf18f81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せとか | 作成日時:2020年7月8日 18時

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