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放課後。
朝と変わらず、セミの声がなり響いている。
カゲロウが揺らめき、太陽がジリジリと照りつける。
シャツは背中にぴったりとはりつき、額にも汗がにじむ。
「あー、もーっ!あっつーい!」
そんなあたしの声も、むなしくセミの声にかき消された。
隣で飛んでいるカリンも、暑そうに手で汗をぬぐった。
「本当ねぇ・・・」
Aちゃんは、あたしたちの少し後ろでチトセたちとならんで飛んでいた。
すると急に、
「ね。フウカちゃん、カリンちゃん」
隣からAちゃんの声がしたもんだから、バランスを崩した。
なんとか持ち直したけど・・・;;;
「ひゃっ!?フウカちゃん、ごめん・・・」
「ぁ、大丈夫!たいしたことはないし」
そう言ってニッコリ微笑んで見せる。
Aちゃんは何か言いたそうに口ごもったけど、うつむいてしまった。
「どうしたの?Aちゃん」
カリンが微笑みながらAちゃんに問いかけると、Aちゃんが顔をあげた。
そのとたん、甘い香りがあたしの鼻をくすぐる。
「いつでもいいんだけど・・・僕の家、来ない?」
予想外の発言。
あたしとカリンの声が、セミの声に吸い込まれていった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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ケイ - ヤバい…めっちゃ面白いですっ!チトフウ、マジ最&高っ! (2018年10月6日 20時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
フウア - 面白いお話だったなあ^^キチンと自分の気持ちをいえてすごい。 (2018年2月24日 16時) (レス) id: 201e3b4fd8 (このIDを非表示/違反報告)
ひより - すっごく面白かった!番外編書いてええええ (2015年11月23日 12時) (レス) id: ad05ca759c (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 面白かったぁ///チトセ大好き! (2014年7月10日 18時) (レス) id: db3bd69134 (このIDを非表示/違反報告)
白熊 - 面白かった♪ユウトの恋はどうなったんですか?気になる~(*^^*) (2014年7月6日 15時) (レス) id: 63007ada2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月ソラ | 作成日時:2012年11月3日 13時