一筋の光 其ノ参 ページ6
Aは義勇が呼んできた鱗滝左近次により、鱗滝の家へ連れて帰ってもらった。
今、目の前には私を助けてくれた三人が座っている・・・。
「話はきいた。ここなら安心だから、いくらでもゆっくりしていきなさい」
「ありがとうございます」
と、宍色の髪の少年がこちらを向いた。
「俺は錆兎。あっちは冨岡義勇だ」
「おい、錆兎。俺の出番がなくなったじゃないか」
二人で言い合う姿に、Aは少し微笑んだ。
「あ、私は市川Aです」
Aは頭を下げた。
「A、わしは鱗滝左近次だ。元は鬼殺隊だった」
「鬼殺隊・・・」
「鬼を滅するために、刃を振るう。それが鬼殺隊の使命だ」
「ここはわしが鬼殺隊へ送り出すために鍛錬を積んでいるところだ。ここにいる、義勇や錆兎も・・・」
・・・鬼殺隊の噂は聞いたことがある。
この世の鬼を倒すため、剣を振り続ける組織・・・。
これは、人生の分かれ道・・・?
Aは一瞬、うつむき、顔を上げた。
「鱗滝さん、」
鱗滝の目を見て。
「私も、鬼殺隊になるための鍛錬をやらせてください!」
「なんと・・・」
「せっかくこの機会に巡り会えたから。私も、みなさんみたいに誰かを助けたい!」
鱗滝はしばらく黙っていたが、
「きつい鍛錬になるかもしれん。それでも覚悟はできているか?」
「はい!覚悟はできてます!」
満足そうにうなずいた。
「A、よろしく!」
「よろしくね!」
今まであまり笑顔を見せなかったAだが、桜が咲くように微笑んだ。
ーーどんなことがあろうと、人生にはいくらでも選択肢がある。
その道に悔いがないよう、歩いていけばいいんだ。
光を見失いかけたAに、一筋の光がさしこんだ。
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レベ - 占ツクの作品で感動したのこの作品が初めて!錆兎と結衣←(わたしの夢主の名前です)来世とかキメツ学園とかで結ばれますように……!! (2022年11月16日 15時) (レス) @page24 id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
組紐屋の夜桜 - ゆりさん、コメありがとうございます!ぜひ!落ち着いたら見てみますね。 (2022年3月3日 23時) (レス) id: 89f56691f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 組紐屋の夜桜さん、良かったら私の作品を見てみてください。 (2022年2月28日 17時) (レス) @page3 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
組紐屋の夜桜 - ありがとうございます!励みになります! (2021年10月8日 21時) (レス) id: 89f56691f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - そうですね😃頑張ってください。応募していますね😃 (2021年10月6日 23時) (レス) @page3 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:組紐屋の夜桜 | 作成日時:2021年8月27日 22時