ケマモト村の見えちゃうあの子 (ページ5)

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頼みページ5

.....おかしい。今日のうんがい三面鏡は絶っっっっっ対におかしい。
なぜなら、私が話しているときに、彼は考え事をしているような素振りをみせるからだ。いつもは、私の目を見てしっかり話を聞いてくれてたのに。六年もの付き合いなのでこれぐらいわかる。

(なにか悩みごとでもあるのかな......?)

うんがい三面鏡は、自分の話など、これっぽっちも話題に出さなかった。
いや、もしかしたら、私が話題に出させようとしなかったからかもしれない。

(......それって、本当の友達じゃないよなぁ)

「???Aちゃん。どうしたの?」
うんがい三面鏡が心配そうにこちらを見る。
いましか.....言うときはない!!

「.....あのさぁ!悩みごとなら、私、聞くよ!?」

うんがい三面鏡が目を少し見開く。まるで「どうしてわかったんだい」と、いうように。

「うんがい三面鏡はさ.......いつも私の話を広い心できいてくれたよね」

一つ間を開ける。

「だから!その恩返しに、悩みごとなんでもきくよ。誰にもしゃべらないし、私たち、友達だから!ね!?」

まずい。ちょっと強引すぎたかも。

うんがい三面鏡は、下を向いてから、私の目をはっきりと見据えて、いった

「頼みがある」