裏切り小説はなぜ人気なのか

自己愛を満たす小説の問題 ページ6

こちらもコメントでいただきました、
『自己愛を満たすための小説を書いてはいけないのか』
という事について、
少々作品の本旨からは反れてしまいますが、
作者なりの意見を書いていこうと思います。



　結論からいいますと、

自己愛を満たすための小説は大いに結構、
むしろ人間としての
正常な欲求を満たすための手段なら
活用しない手はない。

と、作者個人では思っています。



　自己愛を抱くことは発達の課程において、
時に必要なものです。
けっして悪いことではありません。



　それに向き合うために、

夢小説を読んで、

日常生活で自分の能力を認められない
自分は特別なのに評価されない
自分の方が優れているのに他の人ばかり評価される

といった不満を解消する。

日常生活に支障をきたすことがなければ、
一つのストレス解消の手段です。



　ここで問題になるのが、
・夢小説の内容
・現実世界への影響
の二点です。

　現実世界の影響については、
さすがに小説の自分と現実の自分を混同し、
現実世界に問題が発生することは稀なので、
今回は置いておきます。



　では夢小説の内容ですが、
これが大きな問題です。

　夢小説は非常にデリケートな分野です。
　このあたりは、他の作者様が様々な解説をしてくださっているので省きますが、
簡単に言いますと、

面白ければどんなことを書いてもいい、

は通用しません。

　裏切り小説で見かける

キャラヘイト、キャラ改悪

これらは原作のイメージを損ない、貶める行為です。


　といったことが、よく言われています。
(占ツク内にもたくさん作品があるので、気になる方は調べてみてください)


キャラヘイトは、
他人を下げて自分を上げる心理

キャラ改悪は、
悪役を決めて自分を正義としようとする心理

が働くのでしょう。

　人の心理は咎められません。
　自己愛を満たす小説も、罪ではありません。

　ただ、
裏切り小説、
キャラヘイト、
キャラ改悪などを読んで、あるいは書いて

自己愛を満たすのは、あまりいい方法とは言えません。
なぜなら、どこかで誰かに、確実に迷惑になるからです。
(このあたりの理由は、他作品様を参照ください)

　出来るなら、
努力をして、正当な評価を得て、
自尊心を獲得するのが望ましいです。
自尊心があれば、
歪んだ自己愛を満たす手段は必要なくなります。

違反注意は何故荒れる？→←悪女とヒロインの矛盾と作者の自尊心

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