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綾峰家 No9 ページ21

桃「ふふふっ! 私が教えられるのはここまでかな。

  それじゃ、サヨウナラ。」

放心状態の俺を置いて、桃華は廊下へ出る。

『…っ待て!!』

かろうじて足を動かし、後を追う。

桃「待たないよ。

  落ちこぼれは大人しくここでタヒになさい。」

桃華は外へと向かっていく。

桃「それじゃ、業火に焼かれてサヨウナラ。」

『業火!?』

桃華はそう言って消えた。

そして、言葉通りに消えた直後に炎が燃え上がった。

『なっ!!これも、策略だったとか言うのかよ!!』

部屋に戻り、気を失っている棘くんを抱えて逃げ道をさがす。

しかし火の回りが早く、逃げ道がなくなっていた。

『ゲホッ…』

煙も立ち込め、視界も悪くなる。

おまけに当主に掴まれたせいでスケッチブックを落としている。

これだけ火が回っていればとっくに燃えているだろう。


どうする。

せめて棘くんだけでも…。



ガラッ!!


『!! 瓦礫が!!』

上を見上げると燃えて崩れた瓦礫が今にも落ちてきそうだった。


まずい! このままじゃ二人もろとも瓦礫の餌食だ。


『…ごめん、棘くん。』

俺は棘くんに謝り、顔を近づける。



そして互いの口と口を静かに結んだ。


そのまま棘くんの舌を絡める。

早い話、Dキスなるものだ。


『んっ』

ただし、普通のものではない。

呪力を使って行う 複製紙の術式コピーだ。

棘くんの呪印を写して呪言で瓦礫を消す作戦を俺はとる。

ジュゥゥ!!

俺の舌に呪印が刻まれるのを感じる。



『はっ、… <消えろ>!!!』




バキッバキバキ!!!



大きな音を立て、瓦礫は消えるが火の勢いは止まらなかった。

『ごふっ』

そして初めて使う呪言により、喉が大きな負荷をもつ。


その負荷に耐えられず俺はその場で倒れた。

視界も煙でよく、見えない…。


ただ、肌で迫る炎の熱を感じていた。


ごめんね、棘くん……。


俺の視界はシャットアウトした。



ゴォォォォオオオオ!!!!!!







炎は全てを燃やし始めた。

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イリアン(プロフ) - whiteさん» コメントありがとうございます!!! そうですよね!?BLは世界を救いますよね〜 応援ありがとうございます! (2022年5月30日 19時) (レス) id: ff479e4214 (このIDを非表示/違反報告)
white - いやー、やっぱりBLいいですよね〜!応援しています〜 (2022年5月30日 18時) (レス) @page23 id: da6decb7c8 (このIDを非表示/違反報告)
イリアン - 黒夢さん» コメントありがとうございます!!!最高でしたか!?よかったです!!男主くんとキャラの絡みも増やしていくので、更新がんばります! (2022年3月27日 17時) (レス) id: 5653d48aec (このIDを非表示/違反報告)
黒夢 - 続きが気になりすぎます…!すごく物語も面白いし、最高です‼︎続き楽しみにしてます! (2022年3月27日 13時) (レス) @page42 id: 7296c8074e (このIDを非表示/違反報告)
イリアン - らいむさん» コメントありがとうございます!!! 本当に励みになります!!今日も1話程度更新するので、ぜひっ!! (2022年3月15日 19時) (レス) id: 5653d48aec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:裏月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Uraduki4171/  
作成日時:2022年3月10日 18時

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