検索窓
今日:5 hit、昨日:49 hit、合計:9,185 hit

可愛い後輩 kid ページ5

「せんぱい…先輩、せんぱーい。起きてください。」



意識の遠くから聞こえてくる誰かの声。
普段なら気がつかないけど、あの子の声だけは熟睡していても耳の奥に声が届いてくる。



甲「ん……、あれ、なんでAちゃんがここに……?」


「もう下校時間すぎてますよ。早く帰る支度してください先輩。」



テキパキと荷物を持ってきてくれる彼女。
その後ろ姿をボーっと見ながら、友達から言われたことを思い出す。



弦「甲斐田ってあの子にだけはいつも通りだよね」


甲「あの子?」


長「ほら、最近入った子。青瀬Aちゃんだっけ?」



言われてみれば確かにそうかもしれない。
ろふまおに僕が加入して、それから先輩たちのおかげ色んな事を出来るようになったけど、本当の自分を見てもらえないような気がしてた。

でも、Aちゃんはそんな外側だけじゃなくて、飾らない目で真っ直ぐに僕を見てくれる。



「…先輩?まだ寝ぼけてるんですか。」


甲「うおっ!?いつの間にそばにいたの?」


「逆に気づかない甲斐田先輩にびっくりなんですが…お疲れならなおさら早く帰って休んでくださいね。じゃないとお三方に怒られますよ〜」


甲「それは嫌だなぁ……」



少しいたずらっぽく言う姿も、ぶっきらぼうだけどその奥にある優しさも、その全てにいつの間にか頼っちゃうなんて。
こんなの先輩失格だよな。



「あ、あと……甲斐田先輩の研究はどれも面白くて勉強になるので、また今度教えてください。それに甲斐田先輩がいないと寂しいので。」


甲「え…?それって、どういう意味?」


「え、そのままの意味ですけど…」



きっと彼女には伝わってないんだろうな。
僕が今勝手に期待した意味。


でもそのままの君が、僕に元気をくれる。
だからありのままで、ずっと僕と一緒にいてくれたら…なんてね。

新たな日常(ドッキリ進行中)→←特別な姫 fw



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
224人がお気に入り
設定タグ:2j3j , rfmo , 学園パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

sakana(プロフ) - もあ #相方:きらりちゃんさん» ご指摘ありがとうございます!編集の際に外しましたのでこれで大丈夫かと思います。また何かありましたらお知らせください。 (1月3日 22時) (レス) id: 759ff26996 (このIDを非表示/違反報告)
もあ #相方:きらりちゃん(プロフ) - オリ.フラ立っちゃってます💦 (1月3日 15時) (レス) @page1 id: 0400dd42f8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:sakana | 作成日時:2024年1月1日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。