53.人気者 ページ3
和side
それから、朝ごはんにしようってなったんだけど
ぼく、朝からトイレ行ってなかったんだ
なんか安心したら忘れていた尿意を思い出した
和「……ごめん、ちょっと………トイレ、行ってくるね…………」
雅「あっ、和ちゃん！一緒に行こー！」
潤「だめ〜、俺と行くのー！」
翔「和、無難に俺と行く？」
智「ふふ、和、人気者だねー笑……和が決めていいんだよ、誰と行きたい？」
和「えっ……じゃあ、…………
……… 智にぃ、かな？……」
智「ふふっ、じゃ、行こっか〜」
翔・雅・潤「智にぃ、いいなぁ〜」
和「……じゃ…じゃぁ………次は、翔にぃにする……で、その次が、雅紀にぃで、…次は潤くん……でもいいかな？」
翔・雅・潤「もちろん！」
智「はいはいー、はやく行かないと漏れちゃうぞー」
そうだった。早く行かなきゃ…
トイレの前で、足がすくんでしまった……
いつもは、落ち着くのにすごく時間がかかるんだけど
今日は違った
潤「かずー、がんばれー！」
雅「和ちゃんならできるよー！」
翔「落ち着いて、深呼吸だぞー！」
智「ゆっくりでいいからね〜」
みんなが支えてくれるから………
よしっ……
ぼくはドアノブに手をかけ、ゆっくりと開けた
智「ドア、開けたままでいいからね〜」
智「こわくない、こわくないよー」
背中を優しくさすってくれる
その温もりのおかげで、ぼくは一歩踏み出すことができた
智「和ーえらいねー、できたねぇ」
こんなの、幼稚園児でもできること
できるのが当たり前
そう思ってた
でも、少しずつできるようになればいい
ゆっくりでいいからね〜
その言葉はぼくに勇気をくれた……
秘密〜君が隠した気持ち〜
〜f i n〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うら | 作成日時：2021年6月22日 23時
