後日談:卯月春 ページ1
春 side
事件後
地獄ミミ探偵事務所
「今日限りで、ミミの探偵の助手、辞めさせてもらうよ」
「色々考えたんだけどさ。俺、ミミの正義と逆のことをしてしまったから」
「分かんないよ…」
「もう俺は一緒に居れないんだよね」
「どういうことなの？ちゃんと説明してよ…！」
ミミ、ごめん。
こればっかりは、誰にも、例えミミにでも
言えないんだ。
この先、俺のせいでミミをスワンプマンにしてしまうかもしれない。
ミミを危険から遠ざけたいんだ。
誰よりも大切だから。
「…ずるいよ、そうやって春はいつも一人で行動して
私を危険から遠ざけようとして
ずっと一緒に居たかったのに
春が遠ざけて、最後もそうやっていなくなっちゃうなんて、ずるだよ…！」
俺の決意は変わらない。
母体に会った時、俺は殺して全てを終わらそうとした。
多くの人々を犠牲にしてでも。
でも、もしミミがスワンプマンだったら？
平太の初めて見る必死な表情を見て
そんなことが頭の中をよぎった。
俺は心のどこかで、最初から平太に止めて欲しかったんだと思う。
「ミミ、最後に約束して？」
「…何？」
「自分の正義は絶対曲げないでね」
「…！」
俺は命と同じくらい大切にしているペンダントを、ミミに渡した。
「じゃあ、俺行くから。今までありがとう」
「春、まって、…春」
「ごめんね、じゃあ…！」
「春、春…！」
…ﾊﾟﾀﾝ
ドアに腰をかけると、微かに俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「…元気で」
俺は歩き出し、ぐっと堪えていた1粒の涙を拭った。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…
ﾋﾟｯ
「はい。あ、平太？
うん、分かった。…じゃあ、また。」
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うみねこ(プロフ) - 赤月奏楽さん» 読んでいただきありがとうございます！そしてご指摘ありがとうございます、訂正しました。まるでひとつの映画をみているよう。最高でしたね！ (2020年12月8日 7時) (
レス) id: 96abea0a0f (このIDを非表示/違反報告)
赤月奏楽 - あ、俺も無駄に年は食っちまってるでした。そこが、都市は食っちまってるになってました。あのTRPG、永遠の沼に落ちそうです (2020年12月8日 6時) (レス) id: 0a13c144ca (このIDを非表示/違反報告)
赤月奏楽 - 蒲郡さんの台詞が年を食ったが都市を食ったになっていますよ〜。TRPG最高でしたね。またあの面子でやってほしいです！ (2020年12月8日 6時) (レス) id: 0a13c144ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみねこ | 作成日時：2020年12月7日 19時
