恋をはじめよう。【さとみ】

真実は24個目 ページ24

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「お、噂をすれば、だね」





何が？

と言う前に状況を把握してしまった。





ガラスばりになっているこのカフェは勿論外の様子も見える。

噂をすれば「さとみくん」





と





丁度顔は見えないけどスカート履いてるしロングなので…「女性が居た。」





『え、いやお前誰だよ』





「最近口悪くない？んー、彼女じゃない？」





彼女！？





え、あ、彼女ですか。そうですよねえ





彼女





『無理無理、死ぬやだ、やだあー』





「あはは、最近情緒不安定だね。て言うか此方見せるよ二人とも」





ぽろぽろと涙が溢れてくる。頑張ったのに！メイクが崩れちゃうじゃん。

可愛くない自分は好きじゃないのに。





顔を覆った手の隙間から私をガン見してるさとみくんも、隣に居る女性も見える。

いや、その隣に居る女性が大学の親友の「まゆ」だったことも良く理解出来る。

だって知ってた。





『最近、さとみくんと遊んだり会ったりしててもさぁ、30分に2、3回位さとみくんチラチラスマホ見てるんだよね』





『時々本当に嬉しそうに笑ってたし。さとみくん家に行ったら甘い香水の匂いしたし』





『失恋したのかなぁ』





少し経つとさとみくんとまゆの姿は無かった。

でもさ、さとみくん。無責任過ぎじゃないの？期待させる行動が多すぎたでしょう？





イライラする気持ちが湧いてきても悲しさがまた重なって痛いぐらい胸が締め付けられていた。









*****

この章のまま完結させても良いですか？(割と真面目)

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