お酒×初恋=ほろ甘依存症【さとみ】

アルコール21%+番外編 ページ22

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「うん」



その声はまた震えていたけど、もう諦めている様な目で携帯を見るものだから少しムカつく



何で私じゃ駄目なんだろう



何で昔から報われないのだろう




何で彼の隣に居てあげれる固定の席が無いのだろう



『さとみは…優香ちゃんと結婚するの嫌なの？優香ちゃんの事好きじゃないよね？』



ｷﾘｷﾘと痛む頭



「嫌だけどしょうがないし優香は好きじゃない」



しょうがないじゃないんだよ？



一緒に逃げ出そうって言って欲しくて



好きじゃないんじゃなくて、嫌いって言って欲しくて



欲がとまらない自分が痛くて苦しい



『何処にも行かないで…』



ぎゅっとさとみを抱き締めてみるけど行かないとは言わない



求めても返してもらえない



「好きだよ」



この単語も、あの子を否定してくれないと欲しくない



けどそんな事想ったってどうにもならないのぐらい知ってる



だから



『私も好き…』



これ以上、言えない



"永遠"なんてきっと夢程度なんだ









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「何で！何でまた先伸ばしなの！？」



ガンガンと硝子のテーブルを打つ



そしてその後は甘い声で親に要求を請求する



「"優香"…流石に無理だよ」



「何で…？欲しいんだもんっ…ジンスウィートの限定香水6022！」



ジンスウィートの個数10個限定香水が欲しくて堪らない私



いや、正直香水は興味が無い



けど皆に自慢出来るから、私を称えてくれるから欲しい。



「分かったよ…けどさとみとの結婚は後回しだぞ？」



「分かってるよ…けど来年には絶対だからね！じゃないと私死ぬ」



"死ぬ"なんて思ってないけれど馬鹿な大人はまんまと騙されて焦って言う事を聞いてくれる



けどなあ



「そろそろ、さとみさん欲しいなぁ」



誰も居ない20畳の部屋でそっと呟いた欲望



頬切Aと言う女が居るんだけど、その女はさとみさんが好きらしくて



「はやぁーく、横取りしたいなぁ」



さとみさんも結婚先伸ばししてるけど逃げれないの分かってるみたいだし



だってさ？









欲望に背を向けてどうなるの？って話だよね



本当に、みーんな馬鹿みたいで笑えちゃうよ









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優香ちゃんside番外編でした
完全にお嬢様でドロドロの性格の女の子です←
リアルに居たら相当ヤバいですけど性格悪くて可愛い女の子書くの好きなんです←

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