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『こういうの初めてだから、まだ実感はわかないけど…

歳が歳だし、この先が短いことも分かっていたんです…
でも…少しでも長生きしてほしかったかな
親の代わりに育ててくれて…少しでも親孝行したかったから』

「Aちゃん…」

『でも、いつまでもメソメソしてると、お爺ちゃんに怒られるし、あとは笑ってこんがり焼きます!!』

「言い方…;」

不意にコチラを見る気配がした

?「虎杖Aだな」

看護師はチラッとAをみた

『そうだけど誰?』
?「呪術高専の伏黒だ少し話がしたい」
『はぁ?』

ツンツン頭で不機嫌そうに寄せられた眉間の男
初めて見る姿にAは首を傾げた

「はぁ…
最初はAちゃんの彼氏か、それか告白かとおもっていたんだけど」

病院にまで告白しに来るのがいるくらい、Aちゃんモテるからと看護師が言った

『えっ彼氏?
ない絶対ないタイプじゃないよ』

「えっどんなのがタイプ?
まぁ、名前を名乗られても、Aちゃんは知らないみたいし
大体、喪中なんだけど空気読みなさいよ」

これだから童貞の男子高生はと看護師は吐き捨てた

『波奈江さん、以外にキツい毒を吐くね
ちなみにタイプはね…』

Aは看護師に耳打ちして看護師はチラッと男子高校生をみた

「あー分かるかも
Aちゃんみたいなタイプには合わないわ
私も年上だね、やっぱ包容力と財力でしょ」

『財力?』

「財力は大事よ
愛だけでは生活できないから」

Aは看護師の言葉になるほどと頷いた

伏「いや…だから、話がしたいんだが…」

伏黒は初対面で、なんでこんな看護師にまで貶されてるんだと内心思った

『はぁ…仕方ない…』

心配そうな目で見る看護師に大丈夫だと言って場所を移した

『あの喪中なんだけど…』

伏「悪いが時間がない
オマエが持っている呪物はとても危険な物だ
今すぐこっちに渡せ」

不満げに唇を尖らせるAを遮るように伏黒は言った

『じゅぶつ…?』

Aの頭に疑問符が飛び回った
この男は急に現れて、なにを言っているんだ変体?

伏「これだ」

伏黒が手元の携帯で写真をだし、その携帯の画面を覗き込んだ

『あーはいはい拾ったよ
アタシは別にいいんだけどさ先輩らが気に入ってるんだよね
危険ってどういうこと?』

伏黒に携帯を返した

伏「日本国内での怪死者・行方不明者は年平均1万人を超える
そのほとんどが人間から溢れ出た負の感情、呪いによる被害だ」

『呪い?』

Aは胡散臭そうに顔をしかめソファーに腰かけた

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作者名:卯月 | 作成日時:2022年7月6日 16時

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