五条悟と気ままな器の少女は最強(虎杖悠仁成り代わり) (ページ19)

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五条は泣きじゃくるAにハンカチを渡した

『ありがとう…』

悟｢でもま、急なことに驚いてるだろうし、ちょっと時間あげるから外にでも出て考えてよ｣

『とりあえず、やらなきゃ行けないことするわ』

そう言って外に出たAは家に向かい服を着替えて洗濯機を回して洗濯物を干して向かった先は病院だった

コンコン
軽いノックの音で佐々木は顔を上げた

｢虎杖…｣

病室の出入口にはが立っていた。

いつもの色とは違うパーカーに短いスカート
怪我でもしたのか額の左に絆創膏を貼っていた

『井口先輩、どんな具合っすか』

佐々木は寝れずに目の下に濃い隈を作り一晩泣いたようで目が充血し腫れていた

｢大丈夫…ってお医者さんは言ってたけど、まだ意識が戻ってないの
私のせいなんだ…｣

じわりと視界が歪み涙がいくつもギュッと握りしめた手の甲に落ちた

｢私が、夜の学校なんて誘ったから…｣

目を拭いながら佐々木は今まで溜め込んでいたものを吐き出すように声を振り絞った

｢信じられないと思うけど、変な化け物が襲ってきて、私も捕まって…｣

『信じるよ』

予想していた答えとは正反対の言葉に佐々木は佇むAを見上げた

Aは泣きじゃくる先輩にハンカチを渡して、ジッと井口を見つめてた
見つめる瞳の中には、後悔･怒り･悲しみが入り交じった目をしていた

『アイツらは化け物じゃなくて呪いなの
あの指は特級呪物って言って、呪いを寄せたり強くしたりする効果があったんだよ』

何かを知ってるかのように、ベッドの手すりを握りしめAは話した

｢虎杖?｣

『だから悪いのは先輩じゃなくて、アレを拾ってきたアタシだよ
ゴメンね…でも大丈夫
明日には井口先輩を治せる人が来てくれるから』

Aは佐々木に頭を下げた

『アタシ、行かなきゃならないところがあるんだ』

佐々木にAはひらひらと寂しげに手を振った。

『バイバイ』

次に、Aが向かった場所は火葬場だった

『……』

Aは煙が空へ舞い上がるのをボォーっと寂しげに見つめていると五条が隣に座った

悟｢亡くなったのは…?｣

『お爺ちゃん
でも、実の親より親みたいなもんかな…
そして、アタシの心の拠り所…かな』

悟｢…そっか…すまないね
そんな時に｣

Aはさっきまで見ていた祖父を焼く火葬の煙から目を逸らした

悟｢で、どうするか決まった?｣

Aは火葬場の前のベンチに五条と並んで座っていた