"REASON"2

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父はテーブルに一度目を伏せた後、言った。



「…うちの家、全員巨人ファンなんだよね。だから本当に坂本が家に来ると、なぁ。すごいなぁと」



続いて母と兄。




「Aが坂本くんのこと応援してるのは知っていましたから、交際したって話を聞いた時痴呆が始まったと思ったんですけど…」



「妹はずっと坂本選手推しなの知ってたんですけど、僕は圧倒的由伸さん推しでした。」

　

好き勝手。

勇人もなんて答えたらいいのかわからない。たすけて。みたいな顔してこっち見てくる。



「もしよかったら今度試合、見に来てください！チケット用意します。」



勇人はあんな顔して深い付き合いに対して大の人見知り。

だけど、私の好きなものや好きな人たちを同じように大事にしようとしてくれる。
そういうところほんと可愛くて大好きだなぁってしみじみ。




「本当！嬉しいな。もしお言葉に甘えるときがあったらよろしくね。」


「ちなみに妹のどこがいいんですか？」



にこやかに父が答えたというのに、兄。
爆弾。超核弾道ミサイル。




「大事な時に僕の背中を押してくれるところですかね。
Aさんも、僕も見られる仕事していると思うんですけど
1番のファンとして支えてくれて、今季も走り抜けれたと思います。」



ヲタク、ここまで言われてもう悔いはありません。
いや、あるけど。
坂本勇人2000本安打の達成現実的だから見届けたいけど、
遊撃2000出場だって夢じゃないもん。




「僕の不調が、Aさんのせいだなんて言われてしまうことが出てきてしまうかもしれないですし、
遠征で今もそうですけどあまり家に帰れないかもしれないです。だけど、僕にとって何にも変え難い存在なんです。
結婚させてください。お願いします。」



勇人に続いて私もお願いします、と頭を下げた。





「娘も坂本くんも、人前に出る仕事だからお互いを支え合って、堂々と守っていく存在でいてください。で？いつ籍入れるの？」





そんな父に頷く母親。軽。

勇人もこんな順調に行くと思っていなかったみたいで。
咳払いをしてこのオフ中に籍を入れて翌日くらいには公表したいなと。って正座を崩さず続けた。







お母さんに呼ばれて廊下に出たら、「勇人くんとパパ2人で話したいみたい。久しぶりに部屋でもみてきたら？」だとか。

怒ったら怖いようちの父。
頑張れ勇人。そして私は勇人コレクションを見てきます。





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前回epに続き頂いたリクエストepです⚾︎

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