"REASON"2

呼ばれなれないね ページ7

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大三の秋、面接練習のためにアナウンサーでesを出していた私。




「ねえ勇人やばい！！」


「え、なに！？」



どうしよう待って。メールに書かれた文字に、驚き。


「私アナウンサーになるって言ったらどう思う？」

「うそやろ」


まさかのES通過。
なんともいえないですこれは。

アナウンサーなんか、美女で会話スキルも高くて高学歴なイメージでしかないよ…と落ち込んでいたら、

勇人が笑って「キレイやし、話も上手いで？学歴とか大学がもう凄いから大丈夫。」って頭を撫でながら微笑んでくれて、死ぬほど好きが溢れて困る。









A好きなアナランキング1位とかなるから嫌やねんけど！って言い出したから私が今度は笑ったんだけど。






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面接当日お腹が痛くなってきて、「やばいもう緊張しすぎて」とさすっていると、ココアを入れてくださる坂本様。スパダリすぎ結婚したい。



「まず本命は一般職やろ？面接の練習でアナ採用出したんやから気にしんとやり、大丈夫やから」


「勇人好きすぎるやばい〜」



ぎゅっと私の大好きな腰回りに抱きついて、大好きな勇人の柔軟剤の香りを目一杯肺に取り込む。幸せ。




「キンチョーするけど、頑張ってくるね。」


「俺もAが頑張るなら頑張らんとあかんわ。打ってくるからな」



頭をくしゃって撫でられて、いざ。
スーツを着て、お守りのハヤトパペット(コック)を連れて、日本テレビ本社に向かうことにした。




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面接後、絶望の顔。

絶対落ちた。野球語った。終わった。
ドラゲ好きで毎試合みてます！とか言う謎語りをしてしまった。

落ち込みながら携帯の野球速報を見てみると、坂本勇人12号本塁打。
彼氏がカッコ良すぎるのに私は落ちるとか…と思いつつ。とりあえず帰宅。泥のように眠ろうと心に決めた。




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面接から4日後。
坂本好プレー集をテレビで見ながら無になっていた時、私の携帯電話が震えた。

「日本テレビ人事部の…
___では、３日後までご連絡ください。」

コネもあったのか？と疑いました。多分あったんだと思います。





「受かった」

「？え、アナウンサー！？」




頷くと、勇人がやったな！って私の手を握ってニコニコ。
いい酒飲もうや！ってエノテカオンラインを漁り出した。

「佐倉アナ？」
「待ってお父さんたちと相談するからまだだから！」

ズムサタ担当してな？ってニタニタする坂本さん。希望通りの仕事がもらえると、いいですね！！！




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