"REASON"2

コレクション ページ3

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交際してまもないある日、
私の家でくつろいでいたところで勇人が一言。



「あのさー、ずっと気になっててんけど、A俺のグッズ全部でどれくらい持ってんの？」



この質問、いつかは来ると思ってましたよ。


奥の部屋に手を繋ぎながら一緒に移動。フローリングの床に二人の足音がペタペタと響いて、なんだか可愛い。

部屋のドアノブを握って回せば、全面に広がるオレンジ。


「おお、、」



"坂本勇人"と大きく書かれたパネル、タオル、
そして歴代の全てのユニフォーム。闘魂やブラック含め。
ライオンハヤトはもちろん、プロデュースパペット(選手の子供の時の夢モチーフ)、そしてサンタさん勇人パペットまで(ジャイアンツコラボケーキを食べておまけでもらった。)



「俺のファンやんめっちゃ」


「だから最初からそういってるって……」


置いてある無印のクッションに沈み込んで、
私を後ろから抱き抱えながらライオンハヤトを見ては笑っている。
この体制心臓が死んじゃう！！！


ふんふふーん、と鼻歌を歌いながら何も書かれていないユニフォームに勝手にサインを始めた。


「プロ野球選手の彼女って、みんなユニフォームにサイン入ってるやんか。やから俺もやるねん」


とか言いながら上機嫌にマッキーを動かす。
一年目のサインは派手だったなぁと思い出せば、一年目のユニには一年目のサインが入っているのを見て、坂本勇人を追いかけて7年も経つのか、とニヤケが止まらない。



「何にやけてんの。」ってほっぺを摘まれて両方に伸ばされる。いたい。


「俺、ずっと覚えててんで。新人合同トレから来てくれて、G球も通ってくれたしサインしたよな？ボールも、」



ああやって大事にしてくれてるやん。って指を指すのはボールケースの方。



「手紙もぜーんぶ大事に取ってるで、おれも。」

「はずかしすぎる」




高卒の俺からしたら女の子によりモテてラッキーやったわ、
とかいってくるからグーを入れてやろうか検討。

「俺のこと、雑誌でもなんでも見つけてくれてありがとうな、プロ志望出して良かった」







ライオンハヤトの背中にまたサインをし出していますが、オタク今はほろりですので怒りません。



「200本塁打達成とかのとき、絶対球場で見てて欲しいな〜」



「現実味あるね、中々。」






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このまた7年後に同じ会話を繰り返して、成し遂げる偉業への緊張で眠れない夜が来るなんてね。隣にいれて、坂本勇人ヲタク、うれしい限りです。

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