"REASON"

38 ページ40

.

明日もドームで試合だけど、ドームだからってナンバー発表まで坂本も一緒にいてくれることに。


いつもは試合だからって半分無理やりだけど帰らせてたのに、今日は頑なに帰ろうとしないのもあって、一緒に残ってもらったんだけど。

「とどめささんでいいんー？」
　
とか言ってる可愛い可愛いさかもとくんは置いといて、
まさかの。




リコがこっそり「さゆりさんのとこと、ギリギリらしい。もしかしたら1いけるよ」って。




さゆりさんと競い合うだなんて私も随分推しからキャッシュバックをもらってきたということ。
頭抱えますわオタク。

　

「なーあ、伊織！つぎはルイ13いれよ〜や〜おれ、あのボトルしゃしんとりたい〜笑」



なんかもはや羅列回ってないのが赤ちゃん。坂本勇人って赤ちゃんだった？？赤ちゃんですわ。






ということでお言葉に甘えてルイ。もう恐ろしいけど私もお酒で頭が回ってないのも半分ある。知らないふりをしてボーイさんにラストオーダー前の最後の一言。




「ルイ13世お願いします」



坂本はもちろんいろんなお客さんが締め日ってことで来てくれて、席を外すと怒ってだけど、すぐシャンパンで呼び直してくる坂本勇人さん。ひたすらに可愛かった。客だ客。戻るたびに、俺の方がいい酒おろすでって注文し出すからほんとにこの人には困る。




営業終わりまで残り5分となって、ナンバー発表。
坂本は1めざすやろ、って横で言ってる。呂律回ってないけど。2週に一回の締め日の一つ、しかも月の終わりの締め。



「No.1は…まさかの初首位、伊織さんです！おめでとうございます」



ざわつき、そして黒服の方からオレンジの花束を受け取る。オレンジなのがほんっとやらしい。



「ふふ、おれのおかげやん。よかったなー！」


リアルガチ、坂本勇人のおかげです。

そんなこんなでお礼を伝えていたら、坂本さんが、このあとちょっと話したいって手を握ったものだから。


ほんとは店内でのお触り禁止なのに、許してしまったじゃないか。





.

39→←37

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す