"REASON"

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体調不良の私with菅野！！
ここで坂本なんて呼ばれたら私死亡確定だ。


「…スタッフさん呼んでいただいていいですか、知り合い居ないですし、しがないジャイアンツファンなので」

「わかりました。ちょっと待ってください電話します！！」


菅野智之、、、お前いい奴だな…ただのジャイアンツファンに対してここまでしてくれる選手絶対いない。なんなら電話終わってこっち向いて言った最初の一言、サインしましょうか？とか菅野智之ファンサどうした


「きてくれるみたいです…！一緒に待ってますから頑張ってください！」

「え、いやもうあの、帰っていただいて大丈夫ですほんと、ハイ」

「…流石に体調悪そうなお姉さん放り出して帰ったら紳士じゃないんで笑」


…ホントお前ってやつは。4月の初勝利試合見に行ったけど最高すぎたし監督の甥っ子なのもうdnaが優勝じゃねえか。君のスライダー大好きよ。


「菅野さん！！……体調不良、その方ですか？」

「そうです、ふらっと行ったとこにたまたま通りかかったんですけど、何かありますか？」

「いや…昨日ぶりですよね、」


車椅子を持ってこっちにやってきてくれたスタッフさんデジャヴで死んだ。
しゃがみ込んで私に「坂本呼びますか？」とか言うし、菅野に聞こえたのか「勇人さんの人なんですか！？」とか言い出すしヤベエ。



「…菅野さん。私はあなたの事はもちろん読売ジャイアンツという球団そのものを愛しているし年間シート持ってる東京ドームなんてもう家みたいに思ってる。けど坂本さんにはその事秘密にしてるんです。黙っててもらえますか、お願いします。」


「……えっと、何か事情があるんですね。とりあえず黙っとくので安心して運ばれてください。あとはお願いします」


「それでは、坂本に伝えますのでとりあえずドームの中に入っていただきたいので、車椅子乗っていただいていいですか」


いや菅野・スタッフペア鬼門だな坂本勇人に私を会わせたところで何も変わらないしただの遊び相手？の1人みたいなもんなんだよ。何より、体調が悪くて不細工なのに、会わせないでほしい。



車椅子に座らせてもらってドームの中に入る途中、菅野が大きく手を振っていたので少し吹いた。






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