28／女の子って怖い ページ30
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がやがやと騒ぐ周りの声と動きがあたしの目を開けた。
さっきまで腕に顔を埋めて寝ていたのかと、醒めきらない頭で考える。
今日は孤児院の美琴ちゃん(20／お買い物 参照)達と公園で遊ぶ約束をしていたから、早く帰らないと文句を言われる…。
そう思い、いそいそとショッキングピンクと黒のリュックサックに教科書に筆箱、課題なんかを詰めて行く。
あたしの視界が暗くなるのを感じてふと頭を上げると、三人の女の子が自分勝手に言った。
「あのさー、麗日さん大丈夫? お腹、痛くないの? 」
髪の毛が所々はねた女の子が、無神経に聞いてきた。
答えようと、お腹を擦る。
痛みが無かったから、また力を入れてなぞった。
痛い。
けれど、ここで彼女たちが求める答えは「痛いです」「大丈夫じゃないです」ではないから。
顔を歪な形に作り替えてこう言うんだ。
「だっ、大丈夫だよ。…その、爆豪さんだって完全な悪意を持ってた訳じゃないだろうし、」
彼女たちは、想定の範囲内、しかも一番正解の答えが返ってきてご満悦らしい。
「そっかぁ!! よかった、私たちずっと心配してたんだよぉ。麗日さん、災難だったねぇ」
おでこを出した三つ編みの女の子は、両手を天に向けて、黒く、丸々とした謎の物体を出す。
心配なんて、してないくせに。
災難だねで済ませられる程、どうでも良いことのくせに。
「それにしても、雄英受けるって本当? 麗日さんが本気なら、私にも手伝わせて欲しいの。」
メガネを掛けた地味めの女の子が鼻当てをクイッと指で上げ、立て続けに言う。
「私、勉強なら教えてあげるわ」
………あぁ。
なんだ、こいつら。
あたしが万一雄英に受かって、万一ヒーローになれたらのことを想定して言っているのか。
もしそこで、万一爆発的に人気になったら、自分たちが良い立ち位置に居れるから。
そんなの、あるわけないでしょう。
「えへへ、嬉しい、ありがとう…でもごめん」
「あたし、お前らみてェな人のおこぼれを必死に貰おうとする奴らって大ｯｯｯｯ嫌いなんだよね」
満面の笑みで連ねた一文字一文字に、彼女たちはぽかんと口を開ける。
「あっ、いけない、美琴ちゃんに怒られちゃう…」
じゃあねと手を振るも、返ってきたのはメガネの吐く息の音だけだった。
少し離れた所で騒いでいた爆豪さんたちは、とうの昔に帰っていたみたい。
．文字数やべ
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Rai - 𝓡𝓲𝓷さん» はい！大丈夫ですよ！ (2023年4月9日 22時) (
レス) @page43 id: 6a1f0a5309 (このIDを非表示/違反報告)
𝓡𝓲𝓷 - Raiさん» Raiさん！副団長入らせていただきます！よろしいでしょうか？ (2023年4月9日 22時) (レス) id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
Rai - 誰か！夢主ちゃんのことを守る団に入る方いませんか？！今は団長私ですが！副団長と書記と会計を募集しています！ (2023年4月9日 19時) (レス) @page43 id: 6a1f0a5309 (このIDを非表示/違反報告)
眠夢_(プロフ) - んんんん！！好きです！！すっごい面白かったです！！更新楽しみにして待ってます………… (2021年8月19日 14時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - んんん更新停止、、つらい (2020年8月4日 14時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯵娘 x他1人 | 作成日時：2017年10月18日 20時
