第百十話『僕ガ仇ヲトル』 ページ30
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『……横浜の異能力者が殺されている、ですか』
森「そう。今、黒蜥蜴達に犯人の住処を洗っているんだけど」
『逃げ続けているのですね』
重苦しい空気の首領の部屋
そんな中、森はニコリと笑いかける
森「だからね、芥川君。彼等に罠を仕掛けてみた」
『罠ですか』
森「そこに君が向かって欲しい」
そう云うと立ち上がり出かける用意を始めだした森に芥川は首を傾げる
『首領、何方に?』
森「いやあ、エリスちゃんがね?美味しいケェキが食べたいと駄々を捏ねているから行こうかとね」
『今から?』
森「そう、今から」
森の発言に少し驚く芥川だが森なりに考えがあるんだろうと止めなかった
そしてこの後、後悔することとなったのだ
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『あっ』
太「おっ」
路地裏を歩いていたら災いの元と遭遇
芥川は直様、踵を返すが太宰に首根っこを捕まれてしまう
太「こらこら、逃げないの」
『……何の用だ』
太「いやあ、運命的な出会いだなと思って。こんな処で何やってるの?」
『云わぬ』
太「それはそれは拷問のしがいがあるね」
恐ろしい言葉が聞こえたが今は此奴に構っている暇はない
太「異能力者殺しの件だろう」
『……真逆探偵社の愚者がやられたとかではないな?』
太「どうだと思う?」
『ふん、有り得ぬ事だ。探偵社の社員が襲われても返り討ちにしてるだろう』
太「と、云いたいんだけどね……社長がやられた」
『なっ……!?』
意外な事実に言葉を無くす
太宰はゆっくりと離してくれた。意を決し、振り返って彼を見る
『……ならば、僕が仇をとる』
太宰は笑って手を振った。芥川は直ぐに駆け出す
太「……頑張ってくれよ、Aちゃん」
芥川の背中を見詰めながら弱々しく呟いた太宰であった
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罠に掛かったことを森に連絡する
すると彼は強めに噛みつけと指示をした
『確か、此処から遠隔爆破信号が……ん?』
目の前には血痕が残されていた
不気味に思っていると人の気配と共に足音がした
?「死を……死を……異能力者に死の眠りを」
『……“異能者殺し”か。福沢殿を傷付けたのも貴様か』
?「我が愛し君の復活の為、死の契約を執行する」
『……愛し君、か。誰かを殺してもその愛し君が喜ぶとは思えんがな』
目を伏せて“羅生門”を発動させた
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らしろ(プロフ) - Regulusさん» コメントありがとうございます。楽しみにして下さり嬉しいです。頑張ります(*^^*) (2019年6月19日 20時) (レス) id: 2b7c5de986 (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - このお話大好きです(*≧ω≦)続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2019年6月15日 6時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
光牙(プロフ) - 私的には太宰オチがいいな〜。個人の意見なんで気にしないでくんさい。そして更新がんばれ!応援してます(^ー^)ノ (2018年12月11日 21時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
らしろ(プロフ) - Lamia0495さん» コメントありがとうございます。オチはまだ未定ですが、色々考えてみます( ^^ ) (2018年9月12日 0時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
Lamia0495(プロフ) - 敦くんオチ…だったらいいなぁ… (2018年9月11日 20時) (レス) id: a731b4f87b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らしろ | 作成日時:2018年9月8日 18時