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第百一話『撫子ト布団男』 ページ21

『如何いう事だ樋口』



樋「こ、此処に女が入って行くのが見えて……だからそれを追って!」



『……何故追ったんだ?』



樋「それは……」




俯く樋口に代わって今度は隣の眼鏡男が口を開く




?「お、お前さんが撫子を隠したのは判っておる!早う撫子を差し出せ!」



『……なあ、樋口。何故、此奴は後ろを向いて喋っている?』



樋「……判りません」




すると樋口とその男の後ろから見覚えのある姿が走ってきて驚いた顔をした




国/敦「 「 芥川!? 」 」



『何なんだ全く……』



賢「国木田さん!敦さん!」



国「なっ、賢治まで……一体如何いう事だ!?」




取り敢えず此処では何かと拙い、という事で近くの個室のある店へと重苦しい空気の中、足を進めるのだった

そして、賢治は犯人を軍警に引き渡す為、別れた



━━━━
━━




それからマフィア組、探偵社組に向かい合って色々話し合った


因みに男三対女三に別れており、「ま、まるで合コンじゃ」と顔を真っ赤にして呟く花袋の頭を国木田は容赦なく殴った


そして銀が私の妹だと云うと全員目を丸くして驚いた
いや、それにしても……




『はあ……お前が僕の妹に惚れた、と巫山戯るな』



花「何をう!?巫山戯ておらん!儂は撫子に出会い世界がガラッと変わったんじゃ!この想いを無褥するのはいくら姉上殿でも赦す事は出来ぬ!」



『銀に対しての想いの深さと、僕を“姉上殿”と呼ぶ度胸は認める。だが手元のお茶に云うのでは無く、こっちを見ろ。
……おい蒲団に潜るな。聞いてるのか軟弱者め』




殺気を出して睨み付けてやると青い顔をしてそそくさと蒲団の中に顔を埋めてしまった
……先程の威勢の善さはどこいった




樋「銀、好きな物はなんですか?え?何でも?強いて云うなら……え?姉が作るオムライス?……そ、そう?え、温かい美味しい手料理が好き?……もっと料理の勉強しなきゃな……では次」



銀「えっ、あの……」




なんか此方は此方で大変みたいだ
銀が樋口に質問攻めされている




国「如何する花袋?お前、マフィア類は嫌いだろう?」



花「……」




いきなりガタッと花袋が立ち上がり銀の前に行き跪く




花「貴女が黒社会の人間だったとしても儂は貴女に尽くそう。貴女を一目見た瞬間、儂は美しさの意味を知った」




花袋が銀に差し出した恋文が震えている
銀は眉を顰めて少し考えてから目を閉じて口を開いた


.

第百二話『実ハ仲ガ良イ三人』→←第百話『敵意ヲ向ケズニ』



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らしろ(プロフ) - Regulusさん» コメントありがとうございます。楽しみにして下さり嬉しいです。頑張ります(*^^*) (2019年6月19日 20時) (レス) id: 2b7c5de986 (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - このお話大好きです(*≧ω≦)続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2019年6月15日 6時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
光牙(プロフ) - 私的には太宰オチがいいな〜。個人の意見なんで気にしないでくんさい。そして更新がんばれ!応援してます(^ー^)ノ (2018年12月11日 21時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
らしろ(プロフ) - Lamia0495さん» コメントありがとうございます。オチはまだ未定ですが、色々考えてみます( ^^ ) (2018年9月12日 0時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
Lamia0495(プロフ) - 敦くんオチ…だったらいいなぁ… (2018年9月11日 20時) (レス) id: a731b4f87b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らしろ | 作成日時:2018年9月8日 18時

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