第××話『消毒液ガ嫌イナ理由“壱”』 ページ47
『……ッ、ゲホッゴホッ!!』
太「何度も云わせるな。異能発動が遅すぎる……敵は君を待ってくれない」
『……ッ、らしょ((太「遅い」……ぐっ!』
腹部を蹴られ吹っ飛ばされた芥川は岩壁に叩き付けられる
苦しそうな息が地下牢に響く
太「……今のガードした腕はよかった。が、私が足で蹴ったからよかっただけ。鋭利なものを向けられたら唯じゃ済まなかった……判るな?」
『は、い……』
太「今日は此処までだ、明日またやるから遣い熟せるようにしておけ」
冷たい視線を芥川に送り、地下牢から出て行く太宰
芥川はその場に寝っ転がり唇を噛んだ
『……悔しい』
貧民街では自分が一番だったため、少し天狗になっていた
だが、此処は黒社会。芥川より強いものは沢山いる
『……矢っ張り太宰さんは強い。思考回路が僕より何倍も上だ。早く、追い付けるように……ん?』
ドドドドドドッ!と扉の向こうから足音が聞こえる
耳を澄ますと此方に向かっているようだ。またか、と思わず溜め息を吐く
太「Aちゃん!ああ……矢っ張りもう少し手加減すればよかった!痣とか切ったところとか残ってしまったら如何しよう!?いや、責任取って私が貰う気満々だからいいのだけど、女の子なのだから矢っ張りその辺は──」
救急箱を持った太宰がオロオロしながら地下牢に入って来た
先程の怖い幹部殿は何処へやら。心配そうに芥川に近付く
『あのですね。毎回云ってますが、強くなるにはこの位の教育が必要で……』
太「Aちゃん、頭から血が!」
『聞く耳を持ってください』
勝手に手当を始め出す太宰
芥川は何を云っても無駄だと判断し、大人しくする
『(……原作と違い過ぎる。対応が逆じゃないか)』
太「Aちゃん、服脱いで」
『やめろ変態。あと名前で呼ぶな』
溜息を吐いて咳をする。口から血が出てしまった
それを見ていた太宰の顔が青くなる
厭な予感がし逃げる芥川。しかし太宰が瞬時に彼女の襟元を掴む
太「ちょっと森さんに見てもらおう。駄目だよ、暴れたら傷が広がる」
『……薬品の匂いがキツくて無理です。行きたくない』
太「君は子どもかい?手当はしなくちゃ私が許さない」
それでも頑なに動こうとしない芥川に太宰は片手を額において上を向く
太「……躾が大変だ」
『飼い主に似たんでしょうね。頗る似たくないですが』
その後、引き摺られながら森の元へ送られた
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第××話『消毒液ガ嫌イナ理由“弐”』→←第××話『君ノ名前ヲ知リタクテ“参”』
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らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» いいですね!私は忙しくてその日に食べれなかったです……(;_;) (2018年6月27日 14時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんの誕生日ケーキ食べましたよ(*´∇`*) (2018年6月25日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 私の一番の推しは太宰さんです!カッコイイですよね!! (2018年6月25日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんもいいですよね (2018年6月23日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 次巻に期待しましょう!それまで信じましょう(;_;) (2018年6月23日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らむしろっぷ | 作成日時:2018年5月19日 20時