第二十話『変ワリ果テタ憧レノ』 ページ21
海に浮かんでいた敦と鏡花を引き上げた国木田は
二人から船での出来事を聞いた
国「一体あの男は何が目的だったんだ?」
敦「判りません、でも……」
芥川は何がしたかったか判らない
けれど、助けて貰った……いや見逃してもらったのは事実
敦「……」
鏡「A、無事だといいけど……」
敦「芥川の名前、Aっていうの?」
鏡「……そう、芥川A。でも殺しをする時は芥川龍之介になる」
判らなくて首を傾げる敦
国木田も怪訝な顔で彼女を見る
鏡「Aはお節介で優しい人。けど、芥川龍之介は冷たくて……残酷な人」
国「あの男は二重人格なのか?」
鏡「違う、似てるけど違う……Aはマフィアを抜ければあんな性格にならずに済む。本当は殺しなんかしたくないって思ってる筈だから」
話を聞いて開いた口が塞がらない男二人
そして鏡花は更なる爆弾を落とした
鏡「あと、Aは女だから」
敦/国「 「 女ぁぁぁぁぁああああああ!!? 」 」
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……チャプンッ
薄ら目を開けると陽が射して眩しい
思わず目を瞑った
嗚呼、身体中が痛い
手も足も云うことを聞かない
ブォォォオオオオッ!!
何処かでエンジン音が鳴り響いている
?「─く───わ───ぱ─!!」
声が聞こえた
その声は焦っていた
?「─ん─いッ!!──こ──か!?」
どんどん近付いてくるその声に思わず笑みが零れた
必死で何かを探して、叫んで、顔を歪めて
何かを見つけようと首を動かし、目を凝らす姿
『(嘗ての私だ……)』
呑気にそんなことを思いながら
薄れゆく意識の中、自称気味に笑った
誰かが自分の腕を掴んだ瞬間、意識が途絶えた
樋「芥川先輩ッ!!」
ボロボロに泣いた樋口が見つけたのは
変わり果てた憧れの先輩の姿だった
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らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» いいですね!私は忙しくてその日に食べれなかったです……(;_;) (2018年6月27日 14時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんの誕生日ケーキ食べましたよ(*´∇`*) (2018年6月25日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 私の一番の推しは太宰さんです!カッコイイですよね!! (2018年6月25日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 太斎さんもいいですよね (2018年6月23日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
らむしろっぷ(プロフ) - りんさん» 次巻に期待しましょう!それまで信じましょう(;_;) (2018年6月23日 23時) (レス) id: 8b3e2d1361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らむしろっぷ | 作成日時:2018年5月19日 20時