swim２２(side : 平光希) ページ22
譽さんを軽く挑発したら案外簡単に乗せられた。
意外と嫉妬深いんですね。
連れ戻されたAちゃんは一虎先輩と譽さんの間の席に座らされて、長机を挟んで対面にいる俺にキョトンとしてきた。
えっ、待って…なに今の…可゛愛゛い゛ぃ゛い゛っ！
共感を得たくて隣の礼央を見たけど、こいつ食べるのに集中してんのか弁当しか視界に入ってないw
ってかそれよりも譽さんちょっとAちゃんと近くない？
近すぎどころかもう腰に手回しちゃってんじゃん！
それを気にしないAちゃんもどんだけお人好しなの！？
なんて考えてたら譽さんと目が合った。
まるで｢俺の勝ちじゃね？｣って、そんな顔してた。
光希) ｢…ねぇAちゃん！せっかくだし食べさせてよ！｣
譽/一虎)) ｢｢はぁ！？｣｣
光希) ｢俺ずっと男子校だからちょっと憧れてたんだよね〜！女子に食べさせてもらうの！｣
A) ｢全然いいよ？｣
譽/一虎)) ｢｢いいのぉ！？｣｣
譽さんと一虎先輩ちょっとうるさいw
光希) ｢じゃあね〜、俺そろそろデザート食べたい！｣
A) ｢ん〜食べさすなら…あっ、苺とかは？｣
光希) ｢いいよ！はい、あ〜ん｣
人生初、女子から食べさせて頂きました！
光希) ｢午後からの記録会、めっちゃ良いタイム出そ〜！｣
一虎) ｢光希〜、お前強ぇなw｣
譽) ｢…A〜、俺まだ何も食べてない｣
A) ｢えっ、もうほぼ藤川くん食べちゃったよ？｣
譽) ｢その残ってるのでいいから俺にも食べさせて｣
A) ｢じゃあ…はいっ｣
譽) ｢…Aちゃんよ、俺がトマト嫌いなのは？｣
A) ｢ご存知だからあげてるんです(笑)｣
なんか…余計に火を付けてしまった。
譽さん、絶対俺に見せびらかしてる。
一虎先輩に｢これはお前の負けだな…｣って哀れまれたw
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作者名：HINANO | 作成日時：2020年7月11日 17時
