男水！～プールサイドの景色～ (ページ21)

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あとから練習が終わったC・Dグループのみんなにもお弁当の差し入れを渡しに行ったら、思ってた以上に喜んでもらえてホッとした。

担当しているグループ以外はあまり関わりがなく、こうして話すのは手伝いに来てから初めてかもしれない。

部員) ｢Aさんって中学の頃めっちゃ有名だったんすよね？｣

部員) ｢なんと言ってもあの川崎さんに磯村先生までいたスイミングスクールに通ってたんだしな！｣

部員) ｢そーいえば譽部長と付き合ってたって本当ですか？｣

うちの男子達もそうだけど男子のノリとはこうゆうものなのか、めちゃくちゃ話が飛んできて大変w

…って、なんで仁科先輩とのことご存知で？

もしかして本人から聞いたのかな？

部員) ｢より戻したりとかは？｣

部員) ｢まず宮本さんって彼氏いるの？｣

部員) ｢あっ、いないなら俺狙っていいっすか！｣

A) ｢えっと～…｣

どうやってここから離れようか…。

あまりにも食い付いてくるから後ろに後ずさってしまった。

譽) ｢はーい、お前ら終了な｣

A) ｢ほまっ…仁科先輩｣

後ずさりした時に足が躓いてしまいよろけかけた所を誰かが後ろから支えてくれて、見上げるとそれは仁科先輩だった。

部員) ｢ほっ、譽さん…｣

譽) ｢楽しそうでなによりですねー｣

部員) ｢いや、あの…｣

譽) ｢せっかくAが作ってくれたんだ、残すなよ｣

なんだかいつもより低く感じた仁科先輩の声のトーン。

それに顔は笑ってるのに目が笑ってない。

そんな先輩に肩を抱かれ押されるようにしてこの場から離れ、Aチームメンバーが集まっている席へ連れて行かれた。

この仁科先輩の表情…機嫌悪い時のやつだwww

私なんかしたっけ…？

ここから見える神宮先輩の顔は私を哀れんでいて、平くんはちょっとムスッとして、藤川くんは何もないかのようにお弁当を食べてくれている。

午後から記録会あるんですが？大丈夫ですか？

譽くんに掴まれている肩が地味に痛かった…。