男水！～プールサイドの景色～ (ページ11)

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とある日の練習中、私は亮也くんから部室に来いと呼び出された。

A) ｢…えっ？ちょっ…亮也くん、今なんて？｣

亮也) ｢ったく…だから、お前明日から放課後週2で龍峰水泳部の手伝いに行けって言ったの｣

A) ｢…いやいやいや！なんで私が他校の手伝い！？しかもライバル高の！！！｣

亮也) ｢こっちにいたって大してマネの仕事ねぇだろ？｣

あなたが取ってるからでしょ！？…って言葉は飲み込んだ。

確かに亮也くんが来てから部室の掃除とか洗濯くらいで、プールでマネージャーの仕事なんかしてない。

というか、させてくれないって言う方が正しい。

A) ｢だからってなんで龍峰…｣

亮也) ｢…お前には龍峰の活気の方が似合ってると思うけどな｣

A) ｢似合うも何もあっち男子校…｣

亮也) ｢そーいう事じゃねぇよ。…まぁ明日忘れず行けよ～｣

A) ｢そんなこと言われてもうちの顧問とかあっちの顧問の承諾とか、亮也くんの独断じゃ…｣

亮也) ｢あぁ？そんなんとっくに許可取ってるわ。むしろ磯村先生は喜んでたぞ｣

龍峰の水泳部顧問である磯村先生は、私が通っていたスイミングスクールの専属コーチでもあった。

もちろん私も教わっていた。

それでもいくら知り合いだからってこんなのおかしい！

男子校に女の私を1人で放り込ませるなんてっ！！！

この前みんなに亮也くんが水泳辞めた理由勝手に話しちゃったから！？その腹いせですか！？

ていうか私と譽くんのこと知ってるよね！？

分かってて龍峰に送り込むの鬼じゃない！？

新手のイジメかなにかですかぁ！？

私の心が落ち着いた時、すでに亮也くんはプールに戻っていて部室には私1人が残されていた。

私の心がまた暴れだしそうでした…。