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流「どうやろ、」
『、うん、もう大丈夫。』
流星は優しくタオルであたしの手を拭いてくれて、痕になってないかまじまじと見て確認してくれた。
流「……大丈夫そやな、」
『ありがとね、流星、』
流「………」
……手を、離そうとしない流星、。
流星の方をチラッと見ると、流星の顔が少し赤くなってて、それがすごくドキッとした、、。
流星の心臓の音が、少しずつ…伝わってくる。
流「なぁ、、、」
『、っあ、、うん、、』
流「あのさ、前言うたことなんやけど、、」
『、、、うん、、』
流「…俺、、気持ち変わってへんから、」
『！っ、、、』
流「……あんときは、付き合いたいとかそういうつもりやなかったんやけど、、、
もしAの気持ちに少しでも余裕がでてきたなら、考えてみてくれへん…？」
『、、っ、、、』
流「や、、無理せんくていいから、全然……。
その、、なんか、、。
やっぱAの笑っとる顔、ずっと近くで見とりたいな、って、、。」
…いつも落ち着いてる流星が、耳まで赤くなってて。
少し可愛く見えて笑みが溢れてしまった。
『、っふふ、』
流「おい、笑うなや、笑
真面目に言うてんけど、俺。笑」
『ちがうの。そういう意味じゃなくて、！
……ありがと、流星。
あたしね、流星といるとすごく居心地がいいな、ってさっき思って……。』
流「、、ん、、」
『前向きに、考えてもいいかな…？』
流「、え、ほんま、、、？」
『うん。
…なんか変な言い方だけど、、あたし、ちゃんと流星のこと、好きになりたい。大切にしたい…。』
流「、、、っ、めっちゃ嬉しいんやけど、、。
、、なぁ、ちょっとだけ抱きしめさせて、」
『っえ？』
…返事をする前に、ふわ、と抱きしめられた。
いつでもあたしが身体を離せるくらい、本当にふわっと。
そういうとこが、優しいんだ。
でもただ優しいだけじゃなくて、流星の身体は大きくて、逞しくて…、ものすごく安心感があった。
流「ほんま、めっちゃ嬉しい、、。
無理せんでええから、、。ほんま、ゆっくりでええから、、俺のこと、少しずつ好きになってって、」
『っ、、うん、、、。』
抱きしめてくれる流星の心臓の音は、さっきよりもものすごく大きくて、早くて……。
流星が本気であたしのこと考えてくれてるのが分かるから、
あたしも本気で、流星と向き合いたい。
そう思って、流星の背中にそっと腕を回した______。
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作者名：ふう
| 作成日時：2022年6月30日 7時
