どうしようもないくらいに、君を。2 (ページ20)

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『っ、、、あ、、っ、』

「…緊張しとんの、」

『んっ、、、だって、、』

「大丈夫、Aの好きなんはちゃんと覚えとるから、笑」

『も、、っ、ばかっ、あっ、、んあっ、、』

「ほら、キスは、？」

『はあっ、欲しっ、、、んっ、、んっ、んんんん、！』

.

あれから彼は、本当に誠実にあたしだけを愛してくれた。
あたしが不安にならないように、毎日マメに連絡をくれたり、都合がつけば一緒に過ごしたり、友達に紹介してくれたり。

本当に前のあの人からは信じられない…と思ったけど、でもよく考えたら、前だって週に何回も会いにきてた時もわりとあたしの生活リズムに合わせてくれてたし、あたしの好きな食べ物買ってきてくれたり、生理の時もわざわざきて優しくしてくれたり、病気の時は看病してくれたり、、、。する時だっていっぱい甘やかしてくれてたし、あたしが(フリだけど)寝るまで一緒にいてくれたし…。

あれ、、、やっぱりこの人、もしかしてちゃんとした恋愛してこなかっただけでかなり優しい人なんじゃないの、、、？

『ふふ、』

彼の家の広いベッドで甘々に愛された後、ベッドで後ろから抱きしめられながら彼の手をにぎにぎしていろんなことを思い出してると、つい笑みが溢れてしまった。

「ん、？なに？」

『え、ふふ、、別に、？』

「なんやねん、言えや、笑」

『ううん、崇裕優しいなって、』

「、、、？激しいバージョンしたろか？」

『違うよ、！笑』

「なん、残念、笑」

『ばか、笑』

「やって、何年我慢したと思ってんねん、笑」

『そんなに経ってないでしょ、！笑』

「全然まだいけるで、あと5回くらいいける、笑」

『もう黙って、笑』

「はは、笑」

にぎにぎして遊んでいた彼の手が片方離れて、不意にあたしの髪を撫で始める。

『………』

「サラサラで気持ちええな、」

『ふふ、』

「…なぁ、なんでそっち向いとんの、」

『だって後ろからハグされるの好きなんだもん、』

「…へぇ、知らんかった。」

……きっと彼は、また覚えてくれる。あたしの好きなコト。
こうやって彼はあたしのことを一つずつ知っては、それを大切にしてくれる。
そういうところに、ものすごく愛を感じる、、。