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カフェを出て、電車に乗って、家まで流星と歩く。
流星はなにも話さないし、、あたしも、会話の糸口が見つからない。
気まずい空気が流れたまま、マンションの下まで着いてしまった…。
『…流星、、ありがとう、送ってくれて。』
流「…おん、、」
立ち止まって流星を見るのに、流星は下に目線をずらしていて、目は合わない。
『、っ、りゅう「イヤリング、、。」
『えっ、、？』
流「……見つけんければよかった。
……なんてな、、。」
『、っ、、。』
流「ふへ、冗談。
……ごめん、、最後に抱きしめさして。」
そう言って急に抱きしめられる。
少し強引なその行動とは裏腹に、流星の声は……少し震えて聞こえた。
『りゅ、、流星、、っ、なに、最後、って、、、』
流「……………、」
…流星は少し黙って、そして大きく息を吸い込んで、静かに吐き出した。
流「……あの子やったんやろ、見たの。」
『っ、、、』
流「……ちゃんとあいつと話しや。ムカつくけど、、、きっとあいつはあいつでお前のこと大事にしようとしとったんやと思う、、。…きっとすれ違っとっただけやから。」
『っ、でも「俺は、、。お前が幸せになってくれれば、それでええから。」
『流星っ、、、』
流「……頑張り。どうしようもなくなったら、また話聞いたるから。」
そう言うと身体を離す流星。
『、りゅうっ、、、、』
流「…ほな、会社でな。」
そう言って踵を返した流星とは、結局一度も目が合わなかった。そしてこちらを振りむくことはなく、そのまま遠ざかって行った…。
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作者名：ふう
| 作成日時：2022年6月30日 7時
