翔太郎の彼女は相棒 (ページ5)

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〜ナツside

キュッキュキュッ

今日も、１人でガレージにこもって、文字式を解く俺

亜樹子「ねぇ、それ楽しい？」

....1部訂正しよう。「１人で」ではなく、「何故か、女子中学生も一緒に」と。

ナツ「楽しい？...そんな感情、俺にはない。」

と、書きかけの文字式に再びペンを走らせ、続きを、解き始める

まぁ、ないと言えば無いし、あると言えばある

だが、「楽しい」と言う感情自体、翔太郎の前でしか出したこともないし
翔太郎の前でしか俺は基本笑顔にならない

亜樹子「ねぇ。楽しくないなら、遊びに行こ？」

.....はぁ？！

ナツ「俺は何処にも行かない。翔太郎がピンチにならない限り、俺は何処にも行かない。」

正確には、翔太郎のピンチの時と、翔太郎とデートに行く時以外、外には出ないってだけのことだ

亜樹子「てかさ、きみ、ホント」

『可愛いね』

って、言われた

....はぁ？

ナツ「俺は男だぞ？可愛くなんかねぇよ。」

亜樹子「いや、可愛いんだけど。私より。」

知らねぇよ。つか、興味無いヤツに『可愛い』と言う単語を言われたくない

翔太郎に、面と向かって『可愛い』と言われるなら、『嬉しい』そんな感情が芽生える

コイツに言われた時『煩い』『黙れ』と言った負の感情が芽生え始めたのは事実

どうしたものか

まぁ、対処方法がないのは事実

放置しておくか

そう結論づけ、再びホワイトボードにペンを走らせた