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「んじゃ!!!!お疲れーーーっっっす!!!」
「佐久間元気だねぇ」


今日の仕事が終わり、宮田くんのために超特急で帰ろうとしたところ帰り支度をしているふっかに声をかけられた。




先日舘様に「なんだか遠くに行っちゃったような気がしてさ〜」と弱音を吐いた時に見せた仮初めでは決してない、大好きな宮田くんのために強調したいくらい純度100%のウン10億倍の思いっきり笑顔で言う。




「今日久しぶりに宮田くんとサシ飲みなんだ!!!」


おめめをきゅるんっとしてテンション高めに答えた自分とは打って変わって、パチンッまるで目が覚めたかのような遅れた反応で、ふっかが「…そっか!よかったじゃん」と返す。


「なんかさ、よくジュニアの頃レッスンの後すぐ先輩…っていうか主に宮田くんのためにめちゃくちゃ急いで佐久間帰ってたの思い出したわ〜」


「んはっ!懐かしい〜本当あの時若かったわ〜」




ちょうど最近雑誌の取材で「先輩と後輩」をテーマにしてメンバーと話したよな、と思い出す。




たしかその時も佐久間、先輩のために猛ダッシュで帰るエピソードを話した気がする。



ふっかもその事を思い出しているのかな?




「久しぶりの宮田くん独り占め楽しんで!」
「ありがとう!ふっか!」



もう一度ニカっと笑ってその場を後にしようと背を向けた後、


「佐久間元気そうでよかった」


とポツリとふっかが言ったような気がした。



振り返ってみるとふっかはもう「康二〜この後飯行かね〜?」と言いながらどこかへ行ってしまっていて、自分の空耳かな?と思い直しスタジオから出て行く。



先日思いがけず舘様についぽろっと弱音を吐いてしまったが、その後


「なーーーんてね!!!ちょっと練習ハードすぎて疲れて動けなかっただけ!!」



ってとびっきりの笑顔で暗くなっちゃった雰囲気をフォローしつつ、「新曲のダンスの振付運動量えぐくね??」って違う話題に変えた。



あの後のダンスの練習も心の内を悟られないようにいつも以上に集中してノーミスだったからみんなの足も引っ張ってない。




あの話はあれで終わってるし考えすぎか、と足早に宮田くんの待つお店へと向かった。








−−−−−−−−




1に比べてここのさっくんさんのメンタルのブレ半端なくてすみません(土下座)

作者の文才の力が←

できればお待たせしないように早目に上げてるんですが質が下がりそう…(失言)

難しい問題ですよね。
上手な作家さん本当尊敬します

2-6→←2-4



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作者名: | 作成日時:2021年6月12日 23時

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