昇る魚 (ページ22)

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目黒と自分のツーショットを初めて見た時「これは売れるかもしれない」と予感はしていた。

メンズファッション誌を即完売重版させる程端正なルックスと圧倒的なスタイルの良さを持つヴィジュアル班のめめがなぜ

「メンバーで彼女にしたいのはあべちゃん」

と言ったのはわからなかった。

「あべちゃんを守ってあげたい」
「付き合いたいのはあべちゃん」

そうめめが言う度に気分が高揚して、振り回されている気がして、でもなんだかそれがくすぐられたかのように嬉しくってドキドキした。

そりゃあんなイケメンにそう言われたら誰だってそうなる。

そう思う度に一番最初にめめあべで撮った写真を見て思った感想が蘇ってくる。

これは売れるかもしれない、と言う予感。

身長差のバランス。

圧倒的イケメンなめめとどちらかというと目が二重幅も広くぱっちりして可愛い寄りの自分とのヴィジュアル面においてのバランスの良さ。

それを理解して行動しなかったのか？と問われるとそうとは言い切れない自分はたしかにいた。

その甲斐あってか今回もずっとずっと届かなかった豪華で憧れな先輩方と同期のスターとCMで共演というあれだけ下積み期間が長かった自分には信じられないような奇跡が起きた。

目黒蓮という圧倒的ヴィジュアルのスパイスがなければここまで昇り詰められなかったかもしれない。

何もかも怖いくらい上手くいってる。

CDもミリオンに行ったしこの勢いで行けばクイズタレントだけでなくゆくゆくはキャスターとしてキャリアを重ねていき、メインキャスターとして番組を持てるかもしれない。

どんどん自分が上昇しているような気がしてくる。

目黒と２人で。もしくはたった1人で。

黒い魚がキュンキュンとスムーズに広い大海原を昇ってるイメージ。

だけどなんでだろう。

迷わず伸びやかにまっすぐ上昇しているはずなのに、水を掻き分けながら過る黒いイメージは舞台で必死になってもがき、時には縋りながら全力で踊り、舞っていたあの姿だ。

－－－－－佐久間…

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やっっっとあべちゃんsideです！！
長かった…
ようやくめめあべさく小説っぽくなってきたよ！！
褒めて！！(誰に？←)

個人的には一番何考えてるのかよくわからないのがあべちゃんなんですが、自分なりの解釈で自分なりのあべちゃんを作っていこうかなと思います。

ps.めいびーガチ勢私ついに作品に取り入れました()