4-14 ページ46
『意外と笑うんですね』
と以前スタッフさんに言われた事を思い出す。
『意外と笑う』のは俺ではなく、俺と玉でアイドル誌のペア撮影をしていた時に俺と一緒にいた玉森の事で、玉森がこちらを見ていない隙にぽろっとスタッフさんがこぼした言葉だった。
そうだ、玉森は俺といると意外にもいつものクールなイメージとは打って変わって子供のように顔をくしゃっとして笑う。
その事をスタッフさんに指摘され、長年共に支え合ってきたシンメとして関係性を築き上げた身としてはなんだか誇らしく思った。
何故玉森の事をふと思い出してしまったんだろう、と改めて佐久間に紹介された照れ笑いした『あべちゃん』を見る。
ーーー可愛らしい子だなと思った。
そして佐久間が「シンメの阿部ちゃんです」と紹介しないで
「あべちゃんです！！！！！」
と真剣な表情で紹介したのが耳に残った。
シンメとわざわざ言わないところが仕事仲間というドライな関係とは違う、何か特別な思いや関係性があるのか？と初対面ながら感じ取ったからかもしれない。
ま、考え過ぎかっ！
そう思った後佐久間に言われるがまま連れてかれ、緊張してるのか、はにかむような笑顔をした『あべちゃん』に
「よろしくね」
と緊張を和らげられますようにという思いを込めてこちらも笑って挨拶をした。
----
更新だいぶ遅くなってしまいごめんなさい…！
そんな中でもお気に入り登録してくださった方々、読み続けてくださった方々全てに感謝でいっぱいです。
前回の更新白蛇公開初日から1週間経ったんですね…早い…！
まだまだこの作品書き続けたいと思ってますのでお付き合いどうぞよろしくお願い致します。
2021.08.06
楓
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：楓 | 作成日時：2021年6月12日 23時
