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「いーーーんじゃないんですか！！！」
ずっと昔から慣れ親しんで耳から離れない、どこまでもまっすぐで伸びやかに透き通ったあの声が空から降ってきて、一体どこから聞いていたんだと思いドキッとする。
いつ何時何年経ってもその唇から自分に向けて言葉がこぼれおちたら、この胸の高まりもトキメキも止まらない。
だってこんなにも老若男女誰からもイケメンと言われ愛される彼だもの。
そうならない訳がない。
本人にこんな気持ちを悟らせないようにしなきゃ。
「たまぁ〜〜〜〜♡♡♡」
やべ、全然隠しきれてねぇや！てへぺろって感じで目をキランキランにさせながら振り返る。
そんな玉に話しかけられただけで浮かれ上がってる俺とは対照的につばの広い黒いハットをかぶり、白い無機質な不織布マスクをつけた玉がそこにいた。
マスクのせいか感情の読めない表情のまま玉は俺の甘々ボイスを華麗にスルーして話を続ける。
そりゃそうか、こえー。てか俺の方がこの空気感で甘々ボイスで返しちゃったのがサイコパスだった？？？
「こーーーはいに優しい宮田さんが僕は好きなので」
そう玉は棒読みですと言わんばかりに機械的に言葉を並べる。
帽子のつばとマスクの間から見えるビー玉のように物質的な玉の目が黒光りし、ただただ蛍光灯を反射させている。
ただただ真っ黒で普段はあんなに感情表現が豊かな玉の感情が黒くて、見えない。
「…人に優しい宮田さんが僕は好きなので」
そう玉がぽつりと言うと、途端に玉の目がきゅるんっと潤んだ気がした。
行ってほしくないんだろうな。
そう感じた瞬間愛らしさが堪らなくなってきて思わず抱きしめてあげたい衝動が湧き上がってくる。
愛らしくていじらしくてたまらない。
このまま抱き締めてそんな事言わなくたって玉だけだよって頭いい子いい子して慰めてあげたい。
そんな事したら「おい！お前、やめろよ！ばーか！」って君は笑いながら、ほんの少し嬉しそうにそしてちょっぴり泣きそうな顔で言うだろうけど。
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宮玉きたーーー！！！←
体感的に宮玉目当てで見る人少なさそうですが(※当社比)突っ走ります←
昨日の宮玉シンメセンターニカ見て、宮玉に割って入るニカちょうど書いてるとこやん…ってなりました←
全宮玉担全(あべ)さく担大謝罪問題回です←
完全楓ワールドになってるので温かい目で見てくださると幸いです…←
色々言いたいことはありますが一区切りしたら言います←
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作者名：楓 | 作成日時：2021年6月12日 23時
