【テニプリ】続続★詐欺師が溺愛する幼馴染は対人恐怖症

146話 ページ48

跡部「ちなみにおばけ役の桃城、河村、向日、日吉、丸井、仁王、金色、一氏お前らは引くなよ。それと、石田もだ」



私も樺地くんの箱から紙を引く。
9と書かれていた。



仁王「Aのこと脅かすけぇ、楽しみにしときんしゃい」



ニヤニヤしながら、まーくんがこちらに来る。



A「おばけメイクとかはやだよ」



丸井「んなん、手を込まねぇと面白くねぇだろぃ？」



楽しそうな顔をしているブン太くん……



A「そうかもしれないけど……」



気持ちはわかるけどね……
私は小さくため息をついた。





財前「A先輩、何番でした？」


引いてきたばかりの光が声をかけてきた。


A「9だったけど、光は？」


財前「7っすわ。惜しかったっすね」


残念そうに肩を落とす光。
その姿が可愛くて、つい頭を撫でてしまう。



A「そうだねー光とでも良かったかなー」


財前「そうっすよーなんで俺じゃなかったんすか？」



少しくすぐったそうにしているが、どこか嬉しそうな光。
"可愛い"って言いそうになるのをぐっと堪えるのが地味に辛い……



A「光、写真撮りそうなんだもん」



財前「あれっすか、心霊写真」



A「怖いからやめよ？ね？」



財前「機会があるならブログに載せたいっすわー」



ケラケラ笑う光を見て、やっぱり光じゃなくて良かったと心底思った。





そうこうしているうちに、全員が引き終わったようだ。
今、番号確認の最中。




跡部「よし、番号の把握が終わった。各自ペアを確認しろ。樺地、読み上げろ」



樺地「ウス」




樺地くんが1から順に読み上げる。


1番不二さんと蓮二くん
2番跡部さんと蔵
3番樺地くんとジローちゃん
4番精市くんと真田くん
5番大石さんと藍原さん
6番侑士さんと謙也
7番海堂くんと光
8番リョーマくんと赤也
9番金ちゃんとA
10番 宍戸さんとジャッカルくん
11番菊丸さんと長太郎くん
12番手塚さんと千歳くん
13番柳生くんと乾さん


となった。




金太郎「ワイ、Aとやんな！」


A「そうだね、金ちゃんよろしく」


金ちゃんと一緒なら怖くないかもしれない。
少し安心出来た。




仁王「Aは遠山とみたいじゃな」



A「そうみたい」



仁王「……菜々には気ぃつけんしゃい」



耳元で呟かれる。
その顔は少し心配そうだった。



A「大丈夫だよ」



ニコっとまーくんに笑ってみせると、安心したのか頭を撫でてくれた。

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