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113話 ページ15

行くあてもなく走っていると

ドン

A「ご、ごめんなさい……」

?「いや、こっちもすんません」

誰かにぶつかったが走り去ろうとすると、ぐいっと腕を掴まれる。

財前「先輩、なにしてんすか」

A「ひ、光……?」

ぶつかった相手は光だった。
光は私の顔を見るとびっくりした表情をするが、それも一瞬で……
いつものポーカーフェイスに戻ると

財前「ちょっと付き合ってくれません?」

と、引っ張られる。
いつのまにか、合宿所のところまで走っていたようで、近くの椅子に座る。

財前「飲み物買ってくるんで、動かないでくださいね」


光は近くの自動販売機に行って、なにか飲み物を買ってきた。


財前「先輩、りんごジュースでいいっすよね」

はいっと渡されたのは、四天宝寺でよくみんなで飲んでいたりんごジュースだった。

A「よく、覚えてたね」

財前「当たり前っすわ」

光はおしるこの缶を開け飲み始める。
……お昼にぜんざい食べてたのに。
ホント好きだな……

A「ありがとね」

私は光にもらったジュースを開け、飲む。
いつもよりも味が薄い気がした。

光は携帯を出して、なにかを打ち出す。
相変わらず、いつでもどこでもブログを書いてるようだ。


A「……なにも聞かないの?」

恐る恐る光に聞くと、

財前「聞かなくてもわかるっすわ……仁王さんでしょ」

A「あははは……」

光は持っていた携帯をしまうと私に向き合う。

A「ふ、振られちゃった……」

ふにゃりと笑ってみせると、苦しそうな顔をする光。

財前「辛い時くらい、無理しないでください」

A「大丈夫だよ」

財前「A先輩の"大丈夫"は信じません」

A「……はい」

はぁっとため息をつき、光は私の肩に頭を乗せる。

財前「俺が昼間言ったこと覚えてますか?」

A「え?」

財前「仁王さんがA先輩泣かせるなら、俺が本気で奪うって」


確かに、昼間キッチンでそんなこと言っていた。


財前「もうこれで手加減しないっすから」

114話→←112話(仁王side)



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設定タグ:テニスの王子様 , 立海 , 仁王雅治   
作品ジャンル:恋愛
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Meto(プロフ) - 愛美さん» 遅くなってしまいすみません。ありがとうございます!頑張ります、よろしくお願いします! (2018年5月31日 14時) (レス) id: b51652d740 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください! (2018年4月28日 22時) (レス) id: dde960ea55 (このIDを非表示/違反報告)
Meto(プロフ) - msさん» コメントありがとうございます^^なかなか更新できず申し訳ありません……これからもよろしくお願いします★ (2018年1月24日 16時) (レス) id: b51652d740 (このIDを非表示/違反報告)
ms - とても面白いです!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2018年1月23日 23時) (レス) id: 598b1107f4 (このIDを非表示/違反報告)
MeTo(プロフ) - 瀬名ユズキさん» コメントありがとうございます。ノロノロ更新ですが、頑張りますのでまた遊びに来てください* (2017年12月29日 23時) (レス) id: 060c0f3ab6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MeTo | 作成日時:2017年11月24日 18時

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