今日好きになりました。-1-

5.最終回 金木犀の香りがした ページ48

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樹｢今の時間って女子のアピールタイムだと思うんですけど…｣

北人｢自分が好きな人が誘ってくれないかもしれないから…ルール違反になっちゃうかもなんですけど､誘ってもいいですか？｣


現れたのは樹と北人の2人。

勇気を振り絞った2人の行動に女子メンバーは頷いて返した。


樹｢彩ちゃんいいですか？｣

北人｢Aちゃんいいですか？｣


2人はそれぞれ好きな人に声をかけた。

呼ばれた彩とAは慌てて立ち上がって樹と北人について行く。

4人はプールサイドにそれぞれペアに別れて離れたところに座る。



【さや×いつき】

樹｢ごめん､急に誘って…｣

彩｢ううん｣

樹｢女子から告白だから…彩ちゃんは大樹くんのとこに行くんだろうなって…そしたらやっぱりもう一回気持ち伝えておきたくて…｣

彩｢うん｣

樹｢俺は初めっから揺らぐことなく､ずっと彩ちゃんが好きだし…俺を選んでくれたら､これから先も不安にさせないくらい真っ直ぐに彩ちゃんだけ見る｣

彩｢樹くんの気持ちは伝わってます
樹くんと付き合ったら､きっと幸せになれると思う
でも私は前回から大樹くんのことが好きで､その気持ちは今も変わってない｣


前回､別の人を好きな大樹を好きになった彩には樹の気持ちが痛いくらいにわかる。

好きな人の好きな人が自分でなくても､好きな気持ちは抑えられない。


樹｢最後にまた話せてよかった…｣

彩｢私も良かった｣

樹｢でも､俺はまだ諦められないから…最後まで彩ちゃんが俺を選んでくれるって信じて待ってる…｣

彩｢うん…｣

樹｢じゃあ､ありがとう｣








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