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「よ、羊…?」
「A…?なんでここにおるん」
「こっちのセリフだよ。羊の家ここら辺じゃないでしょ、」
「僕は試合がここの近くであったから…その帰りでここに寄っただけや」
あぁ、一昨日の試合か、
一応彼の出てる試合は観ている。彼のプレーは好きなのは変わらない。
「あー、優勝してたよね。おめでと」
「ありがとさん。んでそっちはなんでここにおるん」
「ここ行きつけのバーだから…」
「そうなんや、とりあえず座りぃよ」
そう言い隣の椅子を引いてくれる
こういう気が利くところとか相変わらずだなぁ、まぁ隣に座るのは気が引けるけど
「Aちゃんはいつものでいいー?」
「いや、明日仕事あるからカクテルがいいな。オーナーのおすすめで」
「…仕事してるんやね。」
「そりゃもう25だし…そっちだって前より稼いでんでしょ。もうすごい有名人だよね」
「まぁな。付き合い始めた時からもう9年やね。あっという間やな」
「ほんとあっという間だね…」
無言の空気が続いてほんと気まずい。今日来たのが間違いだったな…そろそろ帰ろうかなって思っていたら
「…あのさ、今彼氏とかおるん?」
余計帰りたくなる質問
「この3年の間で彼氏ができたらよかったんだけど生憎」
ほっとしたため息ついてるぞこいつ…
「そっちは彼女とかいないの?軽く10人ぐらいいそうだけど」
「おらんわ。てかおったとしてもさすがに1人しか作らんよ」
「ごめんごめん冗談」
「でさ、本題なんやけど…」
「…なに?」
_僕らもう一回やり直さへん?_
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作者名:いちご | 作成日時:2023年4月10日 5時