【QK】すくうまで【伊沢拓司】 (ページ18)

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Your side .

｢お前タレントだろ、なんでこんな底辺配信者とつるんでんだよ！俺がその気になればお前らが一緒にいる動画、こいつの住所と同じように拡散して…｣
｢こちらとしてはそうして頂いてもいっこうに構いませんが、おそらくその必要はないと思いますよ｣

ぞくりとするような冷たい笑みを浮かべた伊沢さんは、自身のスマホを取り出すと颯太に向けた。

伊沢拓司 ✓ @ tax_i_
本日はゲーム実況者の空巣さんとお会いしています。慣れない形式のスタジオはやはり緊張しますし、ゲーム実況というコンテンツはまだまだ未知のものなので、是非多方面からお話を聞きたい所存。

私にも聞こえるように大きな声で読み上げて、数回画面をスワイプしたあと、切り替わった画面を再度颯太に向ける。
それを見た颯太はわなわなと震え出した。

｢どうして、これ、俺の個人情報…逆特定…？｣

そこに表示されていたのは、私のものでも、伊沢さんのものでも、颯太の捨て垢でもないアカウント。
全く関係のない誰かが、同じように颯太の個人情報を晒しあげていた。

｢お言葉ですが、ご自身でもよくネットの恐ろしさを理解した方がいいかと。"東雲颯太"さん｣

呆然として立ち尽くす颯太を置いて、半ば伊沢さんに引っ張られるように家を後にした。